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故障・修理
更新日:2022.07.21 / 掲載日:2022.07.21

DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.16】

 これまでオートメカニック誌で数々のレストアを手掛けてきたハリー山崎ですが、そんな彼が知人から「アメリカから輸入するフェアレディの車検を通すのを助けて……」というヘルプコールを受けた。5年近くコツコツと直してきたベンツちゃんの代わりを探していたこともあって、この依頼を即座に快諾。こうして1969年式のフェアレディが今回のメンテの相棒に決定したわけです。

これまで数々のミラクルを起こしてきたハリー山崎。このフェアレディのレストアも波瀾万丈&ドラマチックすぎて、端から見ていてハラハラしますが、本人的には上手くいってます~と……。今回も渾身のレストアをご笑覧あれ!

●文&写真:ハリー山崎

もうやるしかない!エンジンOHに挑戦中です!

本格的な整備が必要!と、ハリーガレージに一時帰宅したフェアレディのエンジンちゃん。開けてびっくりの極悪コンディションを前に、ココロが折れそうになってきました……。

ダブルローラーチェーンは再利用することに決定

当時なら、ダブルローラーチェーンは再使用されることも多かったようだが、半世紀前のチェーン(多分)なので交換すべきか悩んでしまう。このエンジンは摩耗状態から実走行は少ないハズだ。ギヤとの馴染みも考えて最終的に再使用することにした。

当たった痕跡はあれども深刻なトラブルにあらず

ボルトとタイミングガイドにチェーンが当たった痕跡があった。始動時の油圧が低い時にチェーンのたるみが生じて、チェーンが少し暴れたのか? テンショナーの紙製ガスケットが劣化して油穴を僅かに塞いでいたことも要因なのだろうか? いずれにせよチェーンにダメージがなかったのは不幸中の幸いだ。

亀裂があったシューをテンショナーキットで交換

テンショナーのシューは、上の写真のようにローラが当たるまで摩耗が進むと摩耗速度は低下するので、この程度の摩耗自体はあまり気にしない。ただシューに亀裂が発生していたためテンショナーリペアキットを購入しシューとスプリングを交換した。

仕様違いのガスケットは自作することで解決

仕様の違いからなのか、シューキットのガスケットの形状が異なっていた。シーラーで代用すると、はみ出してオイル通路を塞ぐリスクがあるので、少々手間はかかるが、ガスケットは自作することにする。

自作ガスケットのオイル通路の位置を確認

手で持っているガスケットの真ん中が切り抜かれた部分が「ガスケットのオイル通路」になる。新品シューを組み付けてから、結束バンドでテンショナーを押し縮めて装着を行った。

液体ガスケットを利用してタイミングカバーを装着

新品のオイルシールを組み付けたタイミングカバーを装着。ご覧の通り、接触幅が狭いので液体ガスケットを利用することにした。当然だが、エンジン内側へのはみ出しに注意。

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内外出版/オートメカニック
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