車におけるサテライトスピーカーの音質・効果とは？

現在、多くの方がドライブ中に音楽を楽しんでいると思います。最近のナビゲーションシステムではデジタルサラウンドプロセッサー（DSP）という、簡単に音楽のジャンルや音場をデジタルでシミュレートしてくれる優れた機能を搭載し、高音質な音楽を楽しむことができるようになっています。それ以外にも手軽に高音質な音楽を楽しむ方法として人気の高い、サテライトスピーカーについて説明します。ここでは、注目されるサテライトスピーカーの音質や効果について解説します。

主にサテライトスピーカーは車両後方の上部コーナーや天井からぶら下げるように設置します。もともと車両後方には車載スピーカーが設置されていても、後部座席シートに隠れていたり、ラゲッジスペースの隅に設置されていたりと、あまり音響特性上、本来の効果を発揮しているとは言えません。サテライトスピーカーを天井からぶら下げるように設置することで、音響的にも障害物がなくなり減衰が減ることで車内全体に良質な音響を響かせることができます。

サテライトスピーカーを設置することで、音域が広くなり、音のメリハリが増し、室内全体に臨場感あるサウンドが届くようになります。また、適度なボリュームで音楽を楽しむことができるため、不快な振動や聴き疲れが減少します。質の高い音楽を再生できることが最大の特徴です。

車内空間は金属とガラスに囲まれた密室であり、狭い空間はそもそも音響的には不利な環境です。高級車にはカーオーディオメーカーと共同で開発した専用オーディオを搭載した車種もありますが、スピーカーの位置や数、音場の補正、何より高音質を再生する本体機器まで計算した上で全体的なリスニング環境を作ります。その点、サテライトスピーカーは手軽に音場を補正して、聞こえにくい音域を広げる特性から音響効果を向上させる働きがあります。サテライトスピーカーをうまく活用することで、快適なリスニング環境を構築することができます。ミニバンやワンボックスカーに乗っていて、音がこもる、ボリュームを上げてもよく聴こえない現在の音響に不満のある方は、専門店などのプロへ相談して、車や予算に応じたサテライトスピーカーの設置を検討してみてはいかがでしょうか。