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2022年02月03日 15:53BMW 116i 12ヶ月点検・リアブレーキパッド/ローター交換
今回は平成20年式 UE16型 BMW 116iのご入庫になります。
初代1シリーズがデビューしたのは2004年の事。カーマニアにとっては日本国内向けの聞き慣れない型式よりも、BMW社内の開発コードである「E87」と言った方がピンと来るでしょう。それまでBMWのCセグメントを担っていたのは同社の主力と言えるDセグメントモデル・3シリーズのトランクを切り詰めたようなセミノッチバックスタイルの3シリーズコンパクトでしたが、1シリーズはその後継に当たります。
3代目に当たる現行のF40型でこそCセグメントの主流と言えるFFに切り替わりましたが、初代はE90系3シリーズとプラットフォームを共有しており、Cセグメントとしては珍しいFRでした。
3シリーズコンパクトとは違い完全なハッチバックスタイルのモデルとしてデビューし、当初は5ドアモデルのみの設定でしたが、後に3ドアハッチバックのE81、クーペのE82、カブリオレのE88が追加されます。
面白いのは、コンセプトモデルの段階ではE88に近い2ドア・4シーターのオープントップモデルだったこと。発売から実に3年越しでよりコンセプトモデルに近いカタチのものが世に出回るというのも奇妙な感覚ですね。
さて、そんな初代1シリーズですが、コンパクトなCセグメントでありながらBMWのお家芸とも言えるシルキーシックスを搭載した3リッターモデルが存在します。中でもクーペに設定された135iはターボチャージャーで武装されたN54(後期はN55)B30Aを搭載しており、306馬力のパワーと40㎏を超える分厚いトルクを発揮するリトル・モンスターです。欧州本国では更に強力な340馬力のエンジンと135i比で35㎏軽量な車体を持つ正式な”M”のバッジを与えられたホットモデル・1シリーズMクーペが存在しましたが、こちらはディファレンシャルケースのヒートシンクが日本の最低地上高の基準に引っかかるらしく正規での日本導入はされませんでした…
とはいえ135iでも充分にハイパフォーマンスで魅力のあるモデルですし、ハッチバックに設定された130iも自然吸気ならではの官能性が魅力と言えるでしょう。そして、長い6気筒エンジンは何れもバルクヘッドギリギリの後ろ寄りに搭載されており、50対50に限りなく近い重量配分とマス集中化により非常に良好な操縦性を誇ります。
昨今は新車でFRかつMTのスポーツモデルのラインナップが殆ど無い影響か、中古市場でもFRのMT車の価格が高騰傾向にあります。小柄なFRスポーツが淘汰されつつある今こそ、初代1シリーズに乗るべき時なのかもしれませんね。
さて、余談は程々にして本題に移りましょう。
今回は12ヶ月点検でのご入庫でしたが、リアのブレーキパッドが減っていたので交換致します。ローターも同時交換です。
また、欧州車の多くはブレーキパッドの残量不足を警告灯で知らせる為のパッドセンサーが付いています。こちらも同時交換します。
こちらのお車の場合リアのパッドセンサーは右内側のブレーキパッドに付いていますが、配線はインナーフェンダーの中まで伸びており、取り外しにはインナーフェンダーを捲る必要があります。
写真は取り外し後のものですが、白いコネクターがパッドセンサーのコネクターです。
こちらはブレーキローターまで外した状態の写真。
サイドブレーキはインナードラム式なので、新品ローター取付時に調整します。
取り外したパッド/ローターと新品の比較写真です。特にパッドは新品との厚みの差が良く分かるかと思います。
交換後の写真です。ローターやキャリパーの固定ボルトも同封の新品に交換。
制動装置はタイヤと比肩する最も重要な命綱です。これでまた暫くは安心して乗れることでしょう。
対象車両情報
| 初年度登録年月 | 平成20年 | メーカー・ブランド | BMW |
|---|---|---|---|
| 車種 | 1シリーズ | グレード | 116i |
| 型式 | ABA-UE16 |
