- 板金・外装補修
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2017年06月01日 16:15クラウンステーションワゴン 修理・板金(テールレンズ取付部のハンダ盛)③
ハンダ盛開始、ハンダを盛る範囲全体を塩化亜鉛で下処理をしてハンダメッキを施していきます。
パネルの合わせ目なども丁寧にメッキをしていきます。
ハンダが溶け始めたらハンダが流れ落ちないように温度を保ちながら溶かしたハンダをパネルに付けていきます。
ちなみに、「温度を保ちながら云々」と話をすると、「何℃を保てばいいでしょう」という質問を受けることがあるので一応ここで回答しておきますが「そんなの何℃だっていいです」
ハンダを盛る温度とは目の前のハンダが溶け始め、溶けたハンダが流れ落ちない程度の温度です。ハンダの融点は183℃ですが。実際は母材の面積と気温の変化による影響があるので冬と夏で作業の難易度は変わります。温度だけでなく目の前のハンダの状態をみてください。
もし、うまくハンダがつけられないなら、炎の大きさに注意するとよいかもしれません。料理ではないですが、「遠くの強火」が作業しやすいと思います、うまくできない人の炎は「弱火の近火」か「炎は強いが小さすぎ」が多く、炎が母材に近すぎてとても作業が小さくなってしまっています。思い切り大きな炎で遠くからハンダと母材全体の温度を同時に上げてみると良いかもしれません。
盛りつけたハンダをヘラで伸ばしていきます。
形成に時間がかかりすぎて加熱時間が長くなるとハンダが劣化して艶がなくなり脆くなってしまうのですばやい作業が必要です。
ハンダヤスリで削り形を整えます。
テールレンズの取り付け面のハンダ作業は終了です。
鈑金パテと違いボルトで絞めつけても割れることも無く塗装の吸い込みの心配もありません。
パネルの合わせ目から剥がれてくることもないでしょう。
対象車両情報
メーカー・ブランド | トヨタ | 車種 | クラウン・ステーションワゴン |
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