トヨタ・ハイラックス ピックアップ　冷却水漏れ修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

ハイラックスのピックアップが冷却水漏れで入庫してきました。
このサイトをご覧になって来店されたお客様のようです。
お客様の話ではヒーターパイプの当たりから水漏れしているとのことです。

とりあえず、現状の確認です。
ウォーターホース関係を重点的に調べて行きます。
ヒーターホースを摘まんでみると、弾力が無く内部が硬化しているような感触があります。
錆などが堆積しているのかもしれません。

エンジン奥側のヒーターパイプが怪しいですねぇ！？
発見しました！
やはり、エンジンの後ろのヒーターのインレットパイプから水が吹き出していました。
どうやら内部からの腐食でピンホールが開いているようです。

手始めにラジエーターの冷却水を抜きます。
水が赤錆色に濁っていてクーラントも入っていないようです。
これを見ただけでもクーリングラインの汚れ具合が想像できます。

次に、インレット側のヒーターホース＆バルブを取り外します。
室内から出ているヒーターパイプは、アルミなどの非常に柔らかい素材でできているので変形させないように注意します。
パイプの内部が赤く錆びているのが見えます。

問題のヒーターパイプはシリンダーヘッドの後ろ側にボルト４本で止まっています。
ダッシュパネルとの隙間が狭いうえに見えないので手探りでボルトを外します。
何とか外すことができましたが。。。
取付けるときのことを考えると・・・

やはり思った通りピンホールが開いていました。
ワイヤーブラシで錆や汚れを落としてみたら穴が２つありました。
早速パーツを手配します。

ナント。。。！？
問題のヒーターパイプと１番長いホースが生産廃止で調達できません。
それでは・・・！？　と考えて…？　
ロウ付けで補修しました。
パイプの内部は錆が進行しないように錆転換剤を塗っておきました。

逆の手順で指がつりそうになりながら手さぐりでパイプを取り付けます。
ついでに細いバイパスホースも交換します。
長いホースは、汎用のヒーター用ホースで代用しました。

組付けが完了したら、とりあえず水を注入して圧力検査です。
既定の圧力を一定時間キープできればＯＫです！

ＬＬＣを注入する前に、
錆などが堆積していると思われるクーリングラインを洗浄します。
ラジエータフラッシュを注入して、しばらくエンジンをかけておいて
洗浄液を循環させます。
洗浄液を抜いた後、水道水で内部を充分すすぎます。

最後にＬＬＣを注入して完了です。
念のため、漏れ予防にも効果のある WAKO'Sのラジエーターストップリークを添加しました。

今回の作業では、お客様と相談のうえで漏れのあったヒーターのインレット側だけの交換にしました。
可能ならば、劣化していると思われるアウトレット側とラジエーターのアッパー＆ロアホースの交換もお勧めします。

• トヨタ
• ＷＡＫＯ’Ｓ
• ワコーズ
• ＬＬＣ交換
• 冷却水漏れ
• TOYOTA
• 整備
• 修理
• 交換