新車試乗レポート
更新日:2020.11.07 / 掲載日:2020.11.07

TOYOTA「ハイラックス」マイナーチェンジで魅力さらにアップ!

国産ブランド唯一の、国内市販ピックアップであるハイラックスがマイナーチェンジ。デザインのほか、走りに関してもブラッシュアップしている。

主要諸元(Z)
●全長×全幅×全高:5340×1855×1800mm●ホイールベース:3085mm●車両重量:2100kg●駆動方式:4WD●パワートレーン:2393cc 直4DOHCディーゼル(150PS/40.8kg・m)●トランスミッション:6AT●WLTCモード燃費:11.7km/L●最小回転半径(m):6.4●タイヤサイズ:265/65R17

●発売日:8月19日
●価格:347万1000~387万6000円
●販売店:トヨタ全系列全店
●問い合わせ先:0800-700-7700

改良されても頼もしい「トラック」らしさは満点!

 外観はよりSUVらしく。パワートレーンは燃費向上の改良が施されアイドリングストップも採用。安全装備ではヨーアシスト機能付き車線逸脱防止機構を採用。走行性能面ではサスの改良とZにオートLSDが採用された。
 以上がMCの概要。乗用車志向で進化したようにも思えるが試乗してみれば、やはりトラックである。空荷で走ればギャップで跳ねるような乗り心地を示し、ハンドリングは大味というか丼勘定的曖昧さが伴う。最大積載重量500kgに対応したサスチューンは空荷ではオンロードでもオフロードでも硬すぎるのだ。
 最大トルク40.8kg・mのエンジンは扱いやすいが、ディーゼル感覚が強い。改良されたとはいえ実燃費を二ケタに乗せるのは省燃費運転が必須。車線逸脱防止機能は1・9m近い全幅には有り難いが、進路修正はブレーキ制御で行うため戒めの如く瞬間的制動が加えられ、操舵支援式に比べるとラフな印象を受ける。
 駆動方式はダイヤル操作でワンタッチとはいえパートタイム方式。ダブルキャブで後席を備え、意外とヘッドルームとニースペースに余裕があるが、直立に近いバックレスト角で後席に長く座り続けるのは厳しい。
 しかし、そこが魅力なのだ。トラックらしいから面白いわけで、繊細さに欠くのも頼もしさ。ヘンテコに洗練されてはハイラックスの魅力も半減してしまう。一般的ユーザーには不快不可解な部分にも相応の理由がある。職人的なクルマであり、ユーザーも職人気質のマニアが似合いである。

●大型グリルを採用、日本専用のバンパーガードガーニッシュなどでアクティブでタフな印象に。ヘッドランプはBi-Beam LED化(Zに標準)で先進的に。サスの改良とVFC機能の追加で、操安性と乗り心地を向上。

●ディーゼルエンジンの改良と、アイドリングストップ機能の追加により、JC08モードで15%以上の燃費向上を実現。

●最大積載量500kg、実用的な荷台はもちろんそのまま。安全装備では、Zは新たにクリアランスソナー&バックソナーを標準装備としている。

●シートの改良についてはアナウンスされていない。乗用車的な造りのシートで座り心地は悪くないが、後席背面が立ち気味で少し窮屈かも。

●メーターリングのメッキ化など加飾の変更でタフさをアピール。Xにもオプティトロンメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォディスプレイを設定。

●文:川島茂夫
●写真:澤田和久

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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