新型Cクラス 海外試乗インプレッション

主要諸元（試乗車：C200）
●全長×全幅×全高（mm）：4686×1810×1442●ホイールベース（mm）：2840●車両重量（kg）：1505●駆動方式：FR●パワートレーン：1497cc直4ターボ（184PS／28.6kg・m）●トランスミッション：9速AT●燃料タンク（L）：41（プレミアム）●最小回転半径（m）：5.61●タイヤサイズ：225／50R17

　外観の変更点は前後ライト、バンパー、ホイール…と、従来型との違いはごくわずかだが、実はこのフェイスリフトで刷新されたパーツは6500箇所と、車両全体のほぼ半分にも及ぶという。たとえば室内に新たに12・3インチTFTを使ったデジタルメーターパネルが用意され、センターディスプレイも大型化。運転支援システムもSクラス同等までアップグレードされている。
　走りの面では、C200に新開発の直列4気筒1.5Lターボユニットと、48V電装系を活用したベルト駆動のスターター／オルタネーターを搭載するのがトピックだ。エンジンの出力を9速ATが巧みに引き出し、それでも足りないところは巧く電気モーターで補う高効率性が、その真骨頂で、燃費と走り、ドライバビリティを高時点で両立させている。
　またC220dには、すでにEクラスに使われている2Lディーゼルエンジンが搭載された。そのスムーズさ、トルク、ドライバビリティは、定評だった従来型を確実に上回る。“ガソリン要らず”と思わせるほどの上質さが光る。
　見た目は地味でも中身は超充実の新型Cクラス。日本でも、遠からず発表される見込みだ。

オプション設定の全面液晶デジタルコックピットはSクラスと同様の機能を持つ。タッチパッドやステアリングスイッチ、そして音声によって、インフォテイメント&マルチメディア機能のほか、エアコンをはじめとする車内環境まで総合的に調整することができる。

Sクラスと同様の「エナジャイジング・コンフォート・コントロール」により、室内空間の快適性もアップ。設定されたキーワードに応じて、エアコン、アロマ、音楽、照明、シート（ヒーターやマッサージ機能）といった快適装備を統合してコントロールしてくれる。

　ベースとなるセダン（サルーン）のほか、ステーションワゴン（エステート）、クーペ、カブリオレがラインナップ。セダン／ワゴンは従来通り1.6LターボのC180、新作1.5Lターボ+マイルドハイブリッドのC200、新ディーゼルのC220dが基本で、クーペ／カブリオレはC180を設定。それぞれ3LV6のAMGもある。今後は同社初のディーゼルPHEVも発売予定だ。

提供元：月刊自家用車