新車試乗レポート
更新日:2018.11.15 / 掲載日:2018.05.17
プジョー 308 SW 試乗レポート

ディーゼル大国のスタンダードは、やはり優秀だった
昨今、日本において急増するディーゼルモデル。これまで人気を牽引してきたのは主にドイツブランドであったが、ここにきてディーゼル大国フランスのプジョーも積極的な導入を開始している。
ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いている現行308シリーズ。その出来のよさについてはもはや疑う余地はないが、「欧州で主流のディーゼルモデルに乗れる」ということで、フランス車好きのテンションは大いに上がっているはずだ。
今回紹介するのはワゴンボディの「SW」。エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞した1.6Lガソリンターボのほか、2Lと1.6Lというふたつのディーゼルターボが設定されているが、試乗したのは1.6Lディーゼルターボを搭載する「アリュール BlueHDi」。待望のディーゼルモデルだが、実際にドライブして、期待が裏切られることはなかった。エンジンスタート時のアイドリングから静かで、ディーゼル臭もなく、快適性が高い。

1.6Lディーゼルの最大トルクは30.6kg m。2Lディーゼルの40.8kg mと比べると目立たないが、いざ走り出してみると非常に力強い。1400kgという、2Lモデルよりも100kg以上軽いボディもあって、始動から爽快な加速を披露する。
乗り心地に関しては、ハッチバックよりも110mm長いホイールベースのSWだからか、安定感のあるしっとりとしたフィーリングだ。足まわりは以前のフランス車のようにソフトというわけではなく、適度に締められている印象で、ドライバビリティも良好。シンプルでカジュアルなインテリアは、気負うことなく、日常のアシとして使えそうだ。また、広々とした室内と大容量のラゲッジルームが、さまざまなシーンで活躍してくれるはずだ。
ドイツ勢とはテイストの異なるプジョーのディーゼル。その実力は侮れない。
文●グーワールド
写真●澤田和久、内藤敬仁
問い合わせ プジョーコール TEL:0120-840-240
Detail Check
コックピット
コックピット
高いポジションにレイアウトされたメータークラスター「ヘッドアップインストルメントパネル」は、小径のステアリングホイール上から見るという個性的なスタイル。最初はやや違和感があるが、すぐに慣れる。
インテリア
インテリア
ベースグレードの「アリュール」のシートはファブリックとなる。ホールド性に優れたスポーツシートで、クッションが柔らかすぎず長時間のドライブでも快適だ。
エンジン
エンジン
全域で力感あふれる1.6Lの直4ディーゼルユニットは、21.0km/L(JC08モード)という優秀な燃費性能も大きな魅力だ。
ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
通常時でも610L、リヤシートをすべて折り畳んだ状態の最大容量は1660Lという大容量。形状もスクエアで使い勝手がいい。
プジョー 308 SW アリュール BlueHDi(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4600×1805×1475mm |
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ホイールベース | 2730mm |
トレッド前/後 | 1555/1555mm |
車両重量 | 1400kg |
エンジン | 直4SOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1560cc |
最高出力 | 120ps/3500rpm |
最大トルク | 30.6kg m/1750rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 205/55 R16 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年12月)
308 SW アリュール(6速AT) | 304万7000円 |
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308 SW アリュール BlueHDi(6速AT) | 324万7000円 |
308 SW アリュール GT BlueHDi(6速AT) | 381万8000円 |
Body Color
※ほか1色。
■アルタンス・グレー ■ダーク・ブルー ■ペルラ・ネラ・ブラック ■アルティメット・レッド ■マグネティック・ブルー □パールホワイト □ビアンカ・ホワイト |