新車試乗レポート
更新日:2018.11.05 / 掲載日:2018.05.17
アウディ SQ5 試乗レポート

望むすべてをハイレベルで。技術のアウディここにあり
上質さと洗練、まさにアウディらしいSUVとして2代目に進化したQ5。そしてスポーティバージョンであるSQ5も同時に登場している。アウディにおけるSモデルの称号は、さらなるパワーと運動性能の証だが、SQ5においてはベースモデルとの差異はかなりのものとなっている。
エクステリアでは、専用のシングルフレームグリル、より大胆な造形のバンパー、20インチのホイールで差別化。インテリアもカーボン仕上げのパネルやコントラストカラーのステッチなどがドライバーの気持ちを盛り上げる。装備面についても、Q5ではオプションの「アウディサイドアシスト」や「アウディプレセンスリヤ」といった安全装備に加え、マトリクスLEDヘッドライトやダイナミックターンインジケーターが標準装備になるなど充実。
Sモデルのハイライトである走行性能については、さらに入念な手当が加えられている。

まず、パワートレーンは3L V6のTFSIエンジンで、ツインスクロール式ターボにより最高出力354馬力、最大トルク51kgmと強力なスペック。さらにクワトロシステムの制御も異なる。Q5では、通常走行では前輪駆動を基本とするのに対して、SQ5では6割のパワーを後輪に配分するのだ。
そんなSQ5の走りは、Q5の上質さをそのままに、ドライバーとの一体感がより高まり、別物と言える速さを身につけている。アクセルを深く踏み込むと猛然と加速を始めるが、嬉しいのは、その動きがドライバーの意思に気持ちよくシンクロすること。これは、新世代プラットフォームである「MLB evo」を採用した成果でもあるだろう。事実、新型はボディサイズが若干拡大したにも関わらず、車両重量は逆に70kg軽くなっているのだ。
まさにアウディらしさが凝縮されたSQ5は、高級SUVのひとつの完成形と言えるのかもしれない。
文●グーワールド
写真●澤田和久、内藤敬仁
問い合わせ アウディコミュニケーションセンター TEL:0120-598-106
Detail Check
コックピット
コックピット
インパネを横断するデコラティブパネルは、標準モデルのアルミからカーボンへと変更されている。一方、装備については、Q5でオプションだったものがSQ5では標準装備になるなど、上級モデルらしい贅沢な内容。
インテリア
インテリア
シートデザインもQ5とは異なり、ショルダーおよびサイドサポートが充実したスポーティなデザインとなる。ステッチもコントラストが効いた色で印象的な仕上がり。
エンジン
エンジン
新開発された3L V6ターボエンジン。「Bサイクル」とアウディが呼ぶミラーサイクルに似た高効率の燃焼方式を採用する。
ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
ロール式のカバーを標準装備し多彩な使用用途に対応するラゲッジルーム。後席を倒せば最大1550Lの大容量を収納。
アウディ SQ5(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4685×1900×1635mm |
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ホイールベース | 2825mm |
トレッド前/後 | 1620/1610mm |
車両重量 | 1930kg |
エンジン | V6DOHCターボ |
総排気量 | 2994cc |
最高出力 | 354ps/5400-6400rpm |
最大トルク | 51kg m/1370-4500rpm |
サスペンション前後 | ウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前後 | 255/45R20 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2017年10月)
SQ5(8速AT) | 887万円 |
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Body Color
※ほか6色。
□アイビスホワイト □グレイシアホワイトM ■アゾレスグリーンM ■マンハッタングレーM ■フロレットシルバーM ■マタドールレッドM |