新車試乗レポート
更新日:2017.06.15 / 掲載日:2017.06.15
ベントレー コンチネンタル GT スピード コンバーチブル 試乗レポート

2017年モデルでさらに進化したベントレー
そもそも完成度の高いコンチネンタルGTシリーズだが、このところさらなる進化を見せている。今回試乗したのは2017年モデルということだが、パワーが少しばかり上がり、細部のデザインも見直された。いうなれば、よりスポーツ路線に振ったといった印象だ。そもそもベントレーはレーシーなブランドだが、その色はより濃くなったと言える。
その背景にはレースで活躍中のGT3マシンやEXP10スピード6のようなコンセプトカーがある。ベントレーのDNAをより際立たせようという作戦。このクラスのブランドはレースでの活躍がそのままセールスにもつながる。
ということで、試乗したのはコンチネンタルGTスピードコンバーチブル。数年前までGTCと呼ばれていた屋根開き版のハイパフォーマンスバージョンである。具体的には6LW12ツインターボユニットが最高出力642馬力を発揮する。最大トルク85.7kg mも驚異的だ。最高速度は圧巻の327km/h。ギヤボックスは8速で、駆動方式はお馴染み4WDとなる。ちなみに、ノーマルのW12モデルは最高出力590馬力、最大トルク73.4kgmをマークする。

それじゃ実際に走らせるとどうかだが、街中を流しているだけでは、正直590馬力も642馬力もさほど変わらない。それほどアクセルを踏み込まなくても太いトルクがドーンとクルマを前へ押し出す感じだ。違いは、ノーマルには気筒休止システムがついていること。きっと高速の長距離移動では省燃費に違いがでることだろう。
ただ、響き渡るエキゾーストノートはスピードに軍配が上がる。このまるで獣の雄叫びのようなサウンドはなかなかマネできない。じつはそれを直接耳にできるのが屋根開きの強味。驚異的な加速Gフォースと排気サウンドに酔うのに、運転席はまさに特等席に違いない。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ ベントレーコール TEL:0120-97-7797
Detail Check
コックピット
コックピット
丸型メーターや吹き出し口でクラシカルな雰囲気を醸し出すダッシュボードまわり。ただ、細かいデジタル機能が追加されていたり、トリム素材を見直すなどここもまた進化している。色のコーディネイトも個性的だ。
インテリア
インテリア
ダイヤモンドステッチのオリジナリティあるシートがスピードの個性。どこか有機的にも見える。4名分のヘッドレストには“Speed”のロゴ刺繍が施されるのもポイント。
エンジン
エンジン
GTスピードは昨年最高出力625馬力が635馬力へ引き上げられたばかり。それが2017年でまた642馬力にアップした。
トランク
トランク
ここは手が入っていない。トランクはこんな感じ。ハイパワーエンジンに耐えるための堅牢なボディワークがわかる。
主要諸元:ベントレー コンチネンタル GT スピード コンバーチブル(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4820×1945×1390mm |
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ホイールベース | 2745mm |
車両重量 | 2530kg |
エンジン | W12 DOHCターボ |
総排気量 | 5998cc |
最高出力 | 642ps/5900rpm |
最大トルク | 85.7kg m/2000rpm |
サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前後 | 275/35ZR21 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年9月)
コンチネンタル GT スピード コンバーチブル(8速AT) | 2930万円 |
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Body Color
■エクストリームシルバー ■ブラッククリスタル □グレイシアホワイト ■アンバー ■キャンディレッド ■アップルグリーン |