新車試乗レポート
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2017.05.18
アウディ S4 試乗レポート

あらためて存在意義を示したスポーツバージョン
アウディ「S4」がフルモデルチェンジした。プレミアムセダンA4のスポーツバージョンとして、ダイナミックで優雅なスタイリングとエモーショナルな走りを磨き続けてきたS4は、今回の新型で5代目となる。先代は2008年のデビューなので、久しぶりのニューモデルとなるが、実際にドライブしてみて、予想を裏切らないレベルアップが確認できた。
LEDヘッドライトが特徴的なフロントマスクからサイド、リヤエンドに至るまで、均一感のあるボディラインがA4以上の「凝縮感」を作り上げている。近年のアウディが世界に誇るハイクオリティがまずは視覚で訴えてくる。また、クローム仕上げのデュアルエグゾーストとディフューザーが、強い存在感を作り上げている。
そしてやはり、とくに印象的なのはその走り。剛性感を格段に向上させながら、クルマ全体でおよそ100kgもの軽量化を達成したというボディは、あらゆるシーンでS4のポテンシャルを大きく引き上げている。ステアリングやアクセルワークに対するレスポンスの速さ、正確さは、ピュアスポーツモデルを思わせるほどで、トータルな進化を感じさせられた。

搭載されるエンジンは、アウディ独自の高効率な燃焼方式(Bサイクル)を採用する3LのV6ターボだが、これまでのものと比べてパワーとドライバビリティが大幅に高められているという。先代と比べ、最高出力21馬力、最大トルク6.1kg mのアップを果たしながら、燃費も12.7km/Lとわずかながら改善されている。シリンダーブロックはアルミ化され軽量化に大きく貢献している(先代比14kg減)。
また、衝突防止機能の進化も大きく、前方だけでなく、側方、後方もセンサーとカメラが常時監視する。渋滞時などのアシスト機能は、アクセルやブレーキに加えてステアリング操作まで行うようになった。意味ある進化を遂げた新型モデルだ。
文●GooWORLD 写真●澤田和久、北川 泉
問い合わせ アウディコミュニケーションセンター TEL:0120-598-106
Detail Check
コックピット
コックピット
ダイナミックなパフォーマンスを支えるコクピットは高品質な素材が用いられた機能的な空間。最新のS4では、アシスタンスシステムやコネクティビティといった分野の進化でも目覚ましい進化を見せている。
インテリア
インテリア
Sモデルらしさがフロントシートの形状からも伝わる。横方向の強いGでもしっかりと身体をサポートするSスポーツシートはオプションだが、快適で普段使いにも頼もしい。
エンジン
エンジン
ハイレベルなパフォーマンスの源となる3L V6ターボ。354馬力のパワーを誇りながら、燃費は12.7km/L(JC08モード)だ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
フラットなラゲッジスペースに分割可倒のリヤシートなど、ベースであるA4譲りの使い勝手のよさが随所に見られる。
主要諸元:アウディ S4(8速AT・ティプトロニック)
全長×全幅×全高 | 4745×1840×1410mm |
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ホイールベース | 2825mm |
トレッド前/後 | 1560/1545mm |
車両重量 | 1680kg |
エンジン | V6DOHCターボ |
総排気量 | 2994cc |
最高出力 | 354ps/5400-6400rpm |
最大トルク | 51.0kg m/1370-4500rpm |
サスペンション前後 | ウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 245/40R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年10月)
アウディ S4(8速AT・ティプトロニック) | 839万円 |
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Body Color
■フロレットシルバーM ■ナバーラブルーM □グレイシアホワイトM ■デイトナグレーPE ■ミストブラックM ■ミサノレッドPE □アイビスホワイト |