新車試乗レポート
更新日:2018.10.17 / 掲載日:2017.04.20
シトロエン グランド C4 ピカソ 試乗レポート
ミニバンを使いこなすひとのディーゼル仕様
フランス車ならではのおしゃれな雰囲気と開放感あふれるルーミーな室内で人気を集めているC4ピカソおよびグランドC4ピカソが、マイナーチェンジを受けて登場。さらに待望のクリーンディーゼルエンジンが搭載された。
新型では、これまでC4とグランドC4で分けられていたフロントフェイスを統一。印象的な「細目」を演出するLEDランプはそのままに、ヘッドライトユニットの周囲をブラックトリムで縁取ることで、より洗練された高級感のある顔つきを実現。フォグランプユニットとバンパー開口部はひとつのグリルのようなデザインとなり、よりワイドさを演出する。グランドC4ピカソではルーフレールを明るいシルバーにすることで、サイドビューのデザインテーマがより明確に表現。テールランプも3D効果をねらった立体感のある、新しさを感じさせるものとなった。
注目はパワーパックの改良で、待望のディーゼルユニットが選択可能となった。これは、PSAグループが開発した「BlueHDi」の2L版で、ハッチバックのC4が1.6Lだったのに対して排気量により余裕を持たせた設定。燃費性能も18.0km/L(JC08モード)と、国産ミニバンと比べても優秀だ。
実際に走らせてみると、このエンジンはグランドC4ピカソのよさを際立たせてくれるものだった。車体が大きく、ひとや荷物を満載して長距離を出かけるシーンもあるミニバンにとって、低速から力強く発進し、巡航時も回転数が低く抑えられるディーゼルエンジンは好マッチング。しなやかな足まわりもフランス車のイメージに合うもので、グランドC4ピカソならではの魅力がたしかにある。
1.6Lターボとの価格差は25万円。軽油がハイオクに比べると2割以上割安になることを考えると、372万円というディーゼル仕様は、コストパフォーマンスの高い選択になりそうだ。
文●GooWORLD 写真●澤田和久、北川 泉
問い合わせ シトロエン コール TEL:0120-55-4106
Detail Check
コックピット
コックピット
パノラミックな視界の広さが印象的なインテリア。視線移動が少なくて済む位置の12インチワイド画面に車両の情報を表示。下の7インチタッチスクリーンにはナビやエアコンなど日常的に操作する機能が集約される。
インテリア
インテリア
輸入車では希少な3列シート。7席すべてが独立しており、レバー操作でリクライニングや前後スライドが可能。また、3列目はフラットに収納される。
エンジン
エンジン
最高出力150馬力、最大トルク37.7Kgmを発生させる新型2Lディーゼルターボユニット。低燃費と性能を両立。
ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
ヘッドレストはそのまま、ワンアクションで収納状態に格納される。ラゲッジは開口部面積も広く、スクエアで使いやすい。
主要諸元:シトロエン グランドC4ピカソ シャイン フィール ブルーHDi(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4605×1825×1670mm |
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ホイールベース | 2840mm |
トレッド前/後 | 1575/1585mm |
車両重量 | 1660kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 150ps/4000rpm |
最大トルク | 37.7kg m/2000rpm | サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 205/55R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年11月)
グランドC4ピカソ シャイン フィール ブルーHDi(6速AT) | 372万円 |
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Body Color
□ブラン バンキーズ ■ノアール オニキス ■ルージュ ルビ ■ブルー テレス |