新車試乗レポート
更新日:2018.11.13 / 掲載日:2016.12.15
フォルクスワーゲン ザ・ビートル 試乗レポート

走りの世界を大きく広げた1.4Lターボエンジン
4年ぶりにマイナーチェンジを受け、リフレッシュされたザ・ビートル。その変更点とは、デザイン、安全性能、そしてコネクティビティ。VWを象徴するデザインアイコンが2016年基準にアップデートされたというわけだ。そんなマイナーチェンジの一報から、ちょっとタイミングをずらして追加発売されたのが、1.4L TSIエンジンを搭載する新グレードの「Rライン」。排気量から想像できるとおり、ベーシックモデルと2.0Lターボとの間を埋める存在で、インテリアは「2.0Rライン」と共通。外装もデュアルエキゾーストやリヤスポイラー、17インチアルミホイールでベーシックモデルと差別化している。
このモデルの特徴は、なんといっても限定車以外では初となる1.4LTSIエンジン。従来のベーシックモデルに比べてパワフルなことに加えて、ブレーキエネルギー回生機能を備えるブルーモーションテクノロジーを搭載するとあって、燃費性能も18.3km/Lと優秀だ。

テストドライブに入る前に、アップデートされた安全性能について解説しよう。まず、追加されたセーフティデバイスで注目したいのが、後方の死角を検知する「ブラインドスポットディテクション」、そして後退時の衝突被害を軽減する「リヤトラフィックアラート」。ザ・ビートルは独特のスタイルゆえ後方の視界がかぎられているため、ありがたいと感じるドライバーも多いだろう。
肝心の走りについてだが、この1.4Lターボはまさしくベストチョイスといった印象。街乗りからハイスピード走行まで、あらゆる領域で1.2L仕様に対して余裕とゆとりが生まれ、その結果走りのすべてが気持ちいい。とくにストップ&ゴーを繰り返すような使い方をするユーザーならば、恩恵をより実感できるはずだ。
あと約50万円出せばトップモデルの2.0Lターボが手に入るものの、300万円を切るプライスでこの充実した内容が手に入るというところには、非常にコストパフォーマンスのよさを感じられた。
文と写真●GooWORLD
問い合わせ フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199
Detail Check
コックピット
コックピット
「Rライン」専用装備としてブラックのダッシュパッド、ステアリングホイールトリム、ドアトリムで飾られたスポーティなインテリア。3本スポークのステアリングにはマルチファンクション機能が備わる。
インテリア
インテリア
ランバーサポート調整機能の備わるファブリック表皮のスポーツシートが標準で装備される。「2.0Rライン」とは異なりレザーシートはオプションでも用意されない。
エンジン
エンジン
限定車のデューンに搭載されていた1.4TSIユニットがカタログモデルとして追加された。アイドリングストップ機能も搭載する。
ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
ラゲッジルームについては変更なく、標準の状態で310L、後席を倒せば最大で905Lまで拡大する。
主要諸元:フォルクスワーゲン ザ・ビートル Rライン(7速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 4285×1825×1495mm |
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ホイールベース | 2535mm |
トレッド前/後 | 1580/1545mm |
車両重量 | 1340kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1394cc |
最高出力 | 150ps/5000-6000rpm |
最大トルク | 25.5kg m/1500-3500rpm | サスペンション前/後 | ストラット/4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 215/55R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年11月)
ザ・ビートル ベース(7速AT・DSG) | 234万9000円 |
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ザ・ビートル デザイン(7速AT・DSG) | 269万9000円 |
ザ・ビートル Rライン(7速AT・DSG) | 294万5000円 |
ザ・ビートル 2.0Rライン(6速AT・DSG) | 345万9000円 |
Body Color
■ボトルグリーンM ■ストーンウォッシュドブルーM □ピュアホワイト ■サンドストームイエローM ■トルネードレッド ■ブルーシルクM |
※ほか2色。