新車試乗レポート
更新日:2018.11.16 / 掲載日:2016.11.17
プジョー 508 SW GT BlueHDi 試乗レポート

しなやかな足さばきに見る源流回帰

特筆すべきは、その足まわりが見せる「懐の深さ」。急なコーナーや切り返しが連続する峠道をしなやかに駆け抜けて見せる。フワフワではない、しっとりとしたストローク感に身を委ね、ワインディングを求めて峠道を長い時間走り込んでしまった。近年、高い剛性感やスタビリティを標榜して、「ドイツ車化」が囁かれていたフランス車だが、最新世代のプジョーは、自らの「走り」を取り戻している。クリーンディーゼルの508 SWは、そう感じさせてくれた。静粛性の高さも特筆すべきで、峠の登り道でホットに攻めても、不快な振動やエンジンが室内に伝わることはなかった。
18.0km/L(JC08モード)という燃費のよさや軽油の安さに加え、クリーン性能も高い直4 2Lディーゼル。排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するAdBlue(尿素水溶液)と自動ですすを再燃焼させるセルフクリーニング機能を持ったDPFによって、重量税と自動車取得税がともに100%、自動車税が75%のエコカー減税適用となる。購入時の費用が軽減されるので、ますます魅力的な選択肢となる。
優秀なディーゼルユニットとマッチングのよいボディがプジョーの快進撃を予感させる。
文●GooWORLD 写真●内藤敬仁
問い合わせ プジョーコール TEL:0120-840-240
Detail Check
コックピット
コックピット
落ち着いたインテリア。しかし、センターコンソールでスポーツモードを選ぶと、ステアリングの操舵力が増し、アクセルレスポンスも鋭くなる。さらにスピーカーと連動して、エンジンや排気音がワイルドに変化する。
インテリア
インテリア
レザーとファブリックを組み合わせたシートは質感が高い。色はグレーのみで、赤いステッチがアクセントになっている。
ルーフ
ルーフ
室内に大きな開放感をもたらすパノラミックガラスルーフは標準装備となっている。電動サンシェードが昼夜、晴雨に対応する。
エンジン
エンジン
1.6L、2.0Lともに、振動を打ち消すバランサーシャフトを備え、アイドリングストップ時の始動もオルタネーター方式で静かだ。
ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
ラゲッジルームは通常560Lで、後席を畳むと1598Lの大容量となる。フラットかつスクエアで、使い勝手は抜群。
主要諸元:508 SW GT BlueHDi(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4830×1855×1505mm |
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ホイールベース | 2815mm |
トレッド前/後 | 1565/1525mm |
車両重量 | 1700kg |
エンジン | 直4SOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 180ps/3750rpm |
最大トルク | 40.8kg m/2000rpm | サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/45R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年7月)
508 SW アリュール(6速AT) | 397万8000円 |
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508 SW グリフ(6速AT) | 462万1000円 |
508 SW GT BlueHDi(6速AT) | 464万円 |
Body Color
□ビアンカ・ホワイト ■エジプシャン・ブルー ■アルタンス・グレー □パールホワイト ■ペルラ・ラネ・ブラック |