新車試乗レポート
更新日:2020.04.13 / 掲載日:2016.11.17
プジョー 308 アリュール BlueHDi 試乗レポート

ついに上陸した本場のディーゼルモデル
昨今、輸入車をはじめ国産車でもディーゼルエンジンを搭載したモデルの人気が高まっている。リッター燃費に加えて「軽油」ということで、トータルの燃料コストの安さが注目を集めているわけだが、なによりガソリンエンジンと比べて、低速域での圧倒的な力強さが魅力となっている。
ディーゼルが広く浸透している本場ヨーロッパでもとくにディーゼル人気が高い国のフランスだが、クリーンディーゼル車の日本導入は今回の「308」と「508」がはじめてとなる。エンジンは1.6Lと2.0Lで、ともに4気筒。試乗したのは、1.6Lを積んだ308アリュールBlueHDiだ。
アイドリングではディーゼル特有の音を出すが、そのボリュームはあくまでも控えめ。もちろん悪臭も放たない。そして走り出すと、まずその「速さ」に驚かされる。ディーゼル&ターボの力強さはもはや知られるところだが、この新型エンンジンは可変ジオメトリーターボを備え、広い回転域で大きなトルクを発揮する。さらに内部のフリクションロスも削減し、効率性でも大きな進化を遂げている。

低燃費&ハイパワーのクリーンディーゼルは、308のコンパクトなボディをキビキビと走らせる。ガソリンエンジン搭載モデルと比べ50kgほど重量が増えたものの、30kg mを超えるトルクは非常に強力で、308の走りを一変させている。さらに「スポーツモード」を選択すると、ステアリングやアクセルのフィーリング、排気音などがガラリと変わり、素早くホットハッチに変身してみせる。まるで一台二役で、通常の軽快さとスポーティモデルのような攻めた走りを自在に楽しむことができるのだ。
長年にわたりディーゼルエンジンの開発に積極的に取り組んできたプジョーが導入した注目のクリーンディーゼルモデル。今後、他のモデルでの設定も大いに期待したい。
文●GooWORLD 写真●内藤敬仁
問い合わせ プジョーコール TEL:0120-840-240
Detail Check
コックピット
コックピット
インテリアは非常にシンプル。オーディオやエアコン、ドライビングサポートなどの操作が集約されたタッチスクリーンのセンターコンソールは、慣れてしまうと、まるでスマートフォンのように自然に操作ができる。
インテリア
インテリア
ベーシックグレードの「アリュール」には、ホールド性と座り心地の快適さが両立された、ファブリックのスポーツシートが装着される。シックなデザインは飽きがこない。
エンジン
エンジン
1.6Lディーゼルターボは低速域からのトルク感が豊かで力不足を感じることはない。21.0km(JC08モード)の燃費も優秀。
ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
欧州ハッチバックのベストセラーモデルだけに、実用性に抜かりはまったくない。後席のシート展開もワンタッチで素早い。
主要諸元:308 アリュール BlueHDi(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4260×1805×1470mm |
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ホイールベース | 2620mm |
トレッド前/後 | 1555/1555mm |
車両重量 | 1340kg |
エンジン | 直4SOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1560cc |
最高出力 | 120ps/3500rpm |
最大トルク | 30.6kg m/1750rpm | サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 205/55R16 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年7月)
308 アリュール(6速AT) | 279万円 |
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308 アリュール BlueHDi(6速AT) | 299万円 |
308 GTライン(6速AT) | 314万円 |
Body Color
□ビアンカ・ホワイト ■ダークブルー ■ペルラ・ラネ・ブラック ■アルティメット・レッド ■アルタンス・グレー □パールホワイト |