新車試乗レポート
更新日:2016.09.15 / 掲載日:2016.09.15
DS 3 カブリオ 試乗レポート
ブランドの方向性がより明確になった
DSブランドとなってようやくその個性が発揮できるようになったDS 3。今回はフロントマスクのデザインや仕様を変更して登場した。すでに6月からディーラーに並べられているので、お目にした方も少なくないと思う。
特徴はDS 5にも採用される「DSウイング」と呼ばれるグリルで、上部からまさに羽のようにメッキパーツが広がっている。そしてグリルの中央には「DS」バッジが配されるという仕組み。LEDヘッドライトと合わせシトロエンとはまた違ったアイデンティティを持っていることをアピールする。
スタイリングはこれまでどおりで、サイドから見たときサメのひれに例えられる“シャークフィンデザイン”は踏襲されるし、フローティングルーフもそのままだ。そのルーフは通常のハッチバックとしてのハードトップとキャンバストップのカブリオが用意される。
今回試乗したのはそのカブリオだが、これまでMTしかなかったトランスミッションがATに取って代わったのだから見逃せない。こんなオシャレなモデルをオートマ免許で乗れるのだから裾野は広がるであろう。もちろん、そのトップは電動式。スイッチひとつでルーフ全体をオープンにしたり、前席上部だけ開けたりなど自由自在にできる。
エンジンは1.2L直3ターボを搭載する。これはインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーに輝いた秀逸なユニットで、好燃費を実現しながら軽快な吹け上がりを見せる。実際に走るとまさにそうで、フランス製ホットハッチをそのまま体感させてくれた。この軽快さは特筆である。キビキビした走りに思わず頬がニヤけてしまうほどだ。
ルーフカラーはブルー、ブラック、新色のエメラルドがあるが、オススメはやはりDSモノグラム。これでフランス流オシャレカーライフをお楽しみあれ。
文●九島辰也 写真●澤田和久
問い合わせ シトロエン コール TEL:0120-55-4106
Detail Check
コックピット
コックピット
3連メーターでスポーティなイメージを持つコクピット。フレンチホットハッチとしての性格も兼ね備えているのがわかる。革巻きステアリング、オートエアコン、クルーズコントロールなどは標準装備される。
インテリア
インテリア
シートはファブリックを採用。ご覧のようにサイズは比較的大きく、カラダをしっかりホールドしてくれる。定員は5名となる。
エンジン
エンジン
3気筒エンジンはコンパクトなのもメリット。スペース効率がよくさらに重量も軽減できる。走りが軽快なのはその結果といえる。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
カブリオはルーフをしまうスペースを持つのでトランクはこのくらい。ただしリヤシートを畳むとトランクスルーになる。
ルーフ
ルーフ
ルーフのカラーは全4色。ボディカラーとのマッチングで選びたい。走行中もこのルーフは電動開閉できるのが便利。
主要諸元:DS 3 カブリオ シック(6速AT)
全長×全幅×全高 | 3965×1715×1460mm |
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ホイールベース | 2455mm |
トレッド前/後 | 1465/1455mm |
車両重量 | 1200kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 1199cc |
最高出力 | 110ps/5500rpm |
最大トルク | 20.9kg m/1500rpm | サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 195/55R16 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年5月)
DS 3 カブリオ シック(6速AT) | 304万円(カブリオのみ) |
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Body Color
□ブラン バンキーズ ■ブルー ベリル □ブラン パール ナクレ ■ルージュ ルビ ■ノアール ペルラネラ ■ジョーヌ ペガス ■ブルー アンクル |