新車試乗レポート
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2016.08.18
DS 4 クロスバック 試乗レポート

コンパクトなサイズで高級感を表現
写真を見て、「アレ?」と思ったひともいることと思う。このクルマが見るからにシトロエン「DS 4」だからだ。だが、一部のひとはおわかりのように、DSはシトロエンから分離、新たな道を歩みはじめた。テーマは「フランスの高級車復活」となる。
で、よくよく見るとフロントマスクは“ダブルシェブロン”から“DS”マークに変わった。ヘッドライトまわりの意匠変更を行い、これまでとは異なる雰囲気を醸し出す。そしてこのクルマにかぎって言えば、車高を高くし流行のSUV風に仕上げている。スタンダードのハッチバック+30mmで、全高は1530mmとした。そして名前もDS 4 クロスバックとし、エクステリアをワイルドに彩っている。
具体的に挙げると、前後のバンパー、ルーフモールディング、ルーフスポイラー、17インチブラックホイール、ホイールアーチモールディングなどが専用となる。そして最後にクロスバックのエンブレムを付けて出来上がりだ。

搭載するエンジンは1.6L直4ターボで、タービンはツインスクロールタイプを採用。なので、低回転領域からしっかりトルクが出るので、自然吸気エンジンの2Lクラスに匹敵する。最大トルク24.5kg mは立派だし、扱いやすい。今回の試乗でもそれは走り出してすぐに感じた。得意のハンドリングとコーナー出口の加速感で、フランス車に期待する走りは思う存分発揮できる。また、車高が上がってもロール角が深くなったわけではなく、フラットな乗り心地を提供してくれるのもうれしい。「フランス車ならでは!」な部分は予想以上に生きている。
また、インテリアが凝っているのも見逃せないポイント。写真はレザー&ファブリックのコンビだが、オプションにはクラブレザーのオシャレなシートが用意される。この辺もDSブランドにはふさわしい。DS 4クロスバックに乗ると新たな世界観が広がる。
文●九島辰也 写真●澤田和久
問い合わせ シトロエン コール TEL:0120-55-4106
Detail Check
コックピット
コックピット
メッキの縁取りを施した3連メーターとアルミ調ペダルがスポーティな雰囲気を醸し出す。が、それ以外のデザインはシンプルにまとめられている。ステアリングセンターにもDSのロゴが飾られる。
インテリア
インテリア
試乗車はレザーとファブリックのコンビシートを採用していた。ご覧のようにバケットタイプで、ホールド性がいいのもグッドポイント。後席は6対4の分割式を採用。
エンジン
エンジン
DS 3が1.2Lなのに対し、こちらは1.6L直4が搭載される。6速ATとの組み合わせはじつにマッチしている。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
クーペっぽいスタイリングのクロスバック。ただご覧のように開口部は広く、リヤシートまで畳めばかなり実用性は高い。
主要諸元:DS 4 クロスバック(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4285×1810×1530mm |
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ホイールベース | 2610mm |
トレッド前/後 | 1530/1525mm |
車両重量 | 1370kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1598cc |
最高出力 | 165ps/6000rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1400-3500rpm | サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 215/55R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年4月)
DS 4 シック(6速AT) | 293万円 |
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DS 4 シック DS LEDビジョンパッケージ(6速AT) | 326万円 |
DS 4 クロスバック(6速AT) | 338万円 |
Body Color
□ブラン バンキーズ □ブラン ナクレ ■ノアール ペルラネラ ■グリ プラチナム ■ブルー アンクル ■ルージュ ルビ |