新車試乗レポート
更新日:2026.06.04 / 掲載日:2026.06.04
新型シビック e:HEV RS『S+シフトの魅力』
シビックRSにいよいよe:HEV仕様が登場。価格や諸元などは未発表ながら、既に予約受注が始まっている。そんな中、クローズドでの先行試乗会が開催され、ワインディングを模したコースでその走りを体感できた。
●文:川島茂夫
※本記事の内容は月刊自家用車2026年7月号制作時点(2025年5月中旬)のものです。


e:HEVの性能に操る楽しみをプラス
基本的な成り立ちは先に追加されたガソリンRSのフットワーク等をe:HEVモデルに移植。ガソリン車に対して車重増や荷重配分の違いに応じた補正を加えているが、スポーツ&ツーリング性能を訴求点とするのは共通している。
低速から力強く、アクセルコントロールに従順で小気味よいe:HEVのパワーフィールは、パドルシフトによるドライブフィールと相まって、2ペダルの現代的なファントゥドライブを上手に演出。MT派には軟派と思われそうだが、動力性能もコントロール性もe:HEVが一枚上手で、スポーツドライビングの演出も巧みだ。
特徴的な「S+シフト」はプレリュードから採用されているが、スポーツエンジンならではの昂揚感や操るリズム感を高めた演出を加え、実用性能や環境負荷を損ねることなくファントゥドライブのレベルをアップさせるのが狙い。
S+シフトのスイッチを入れれば、スポーツチューンを施されたようなエンジン音と小気味いい変速感を味わえる。元々e:HEVはステップ変速を模したエンジン回転数制御を採用し、エンジン音と加減速の一致感を高めているが、エンジン音そのものは生のまま。高回転域でも威圧感がなく、静粛性に優れているのが大きな長所だが、昂揚感はやや希薄だった。対してS+シフトのエンジン音は抜けや弾けの利いた音質で、ノリと操る心地よさを高めてくれる。エンジン音の出所はスピーカーで、あくまでも演出なのだが、スポーツフィールが味わえ、しかも妙にリアリティがある。
S+シフトオンを標準に、同乗者がある際はオフで静かに、という使い分けを楽しむのもポイントのひとつだが、その楽しみもスポーツ&ツーリングに求められる性能を高水準でまとめていればこそ。そこにe:HEVの動力性能と燃費が、さらにS+シフトの演出が加わって、実用性能と嗜好的魅力を高水準で両立したモデルだ。
HONDA シビック e:HEV RS
●発表日:’26年6月予定(先行公開&予約開始:’26年4月23日) ●価格:未発表






