新車試乗レポート
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2015.11.27
アウディ A6 アバント 試乗レポート(2015.11.27)
アウディ A6 アバント 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年7月30日
アウディコミュニケーションセンター
0120-598-106
文●九島辰也 写真●編集部
■マトリクスLEDヘッドライトを採用しさらにクオリティアップしたA6アバント
そもそもアウディの旗艦モデルに位置するA6。最近はA1やA3あたりが話題となるが、真骨頂はこれだ。で、そんなA6がマイナーチェンジした。細部をブラッシュアップし、ヘッドライトユニットにマトリクスLEDヘッドライトが採用された。これはA8からはじまった最新テクノロジーで、前方車や対向車が眩しくないようにハイビームを照らす。夜間走行にはあると便利な装備である。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
パワートレーンの目玉は2L直4ターボエンジンの追加だ。1.8L直4と3L V6の間にこの2.0TFSIクワトロがラインアップされる。カタログ的には2.8L V6自然吸気エンジンの後継にあたる。
これは流行のダウンサイジング化のひとつ。排気量を下げながらターボチャージャーで過給することで最高出力はV6を上まわるから恐れ入る。当然エンジン自体小さく軽くなるから、省燃費を含めその恩恵は大きい。
で、実際に走るとこれがまたものすごくいい。4気筒ならではの軽快さとターボによる力強さが同居して、スポーティにクルマを走らせる。出だしから吹け上がりはよく、そのまま高回転までストレスなくまわるのも好印象だ。この辺は7速Sトロニックとのマッチングがいいのだろう。
それにアウディならではのハンドリングの軽快さも強調される。軽めのパワステを右へ左へ回すのが楽しくなるほどだ。もちろん、そのときの足の動きも文句なし。一体となってコーナーを駆ける感じはまるでコンパクトハッチ。写真のアバントのボディがひとまわりくらい小さく感じられるのである。といったキャラのアバント2.0 TFSI クワトロ。A6の中の光る一台を見つけた気がする。
■インテリア/エクステリア写真[1]
今回のマイナーチェンジではインテリアの大きな変更はない。太いセンターコンソールが質感の高い走りを予感させる。ハンドル位置はA6ファミリーはすべて右のみという設定。
標準仕様とオプションと別の素材が用意されるシート。質の高さは保証済み。またムーディな雰囲気を演出するアンビエントライティング(間接照明)なんて“ワザ”も装備する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
今回の目玉は2L直4ターボ。252馬力という数値に驚かされるが、37.7kg mの最大トルクを1600回転で発生させるのがすごい!
大きさだけでなく使い勝手がいいのも見どころ。手を使わず足でセンサーを検知させゲートを開けられる。
モノコックの20%にアルミを使い堅牢さと軽量化を実現。さらにボンネット、フロントフェンダー、ドア、トランクリッドなど中心から遠いところにアルミを使い慣性モーメントを抑えている。
アウディ A6アバント 2.0TFSIクワトロ(7速AT・Sトロニック)
全長×全幅×全高 | 4945×1875×1465mm |
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ホイールベース | 2910mm |
トレッド前/後 | 1625/1615mm |
車両重量 | 1780kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 252ps/5000-6000rpm |
最大トルク | 37.7kg m/1600-4500rrpm |
JC08モード燃費 | 13.6km/L |
サスペンション前 | 5リンク |
サスペンション後 | トラペゾイダル |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/45R18 |
価格
アウディ A6アバント | 666万~926万円(A6アバント全グレード) |
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