新車試乗レポート
更新日:2025.06.26 / 掲載日:2025.06.26

新型フォレスター《走り》の実力大分析

発売されたばかりの新型フォレスターには、最新ハイブリッド「S:HEV」や「アイサイトX」の採用など多くの見どころがプラスされたが、やはり最も注目したいのは走りの進化ぶり。高速道路から街乗りまで、初夏の南房総で感じた、進化したフォレスターの走行性能をリポートする。

●文:川島茂夫 ●写真:月刊自家用車編集部

SUBARU 新型フォレスター

新型フォレスターが好調! 販売3週間で1万台を超える受注を獲得!
先行受注が開始された4月3日から4月24日までの約3週間で、新型の受注台数は1万台を突破。これは月間の販売計画2400台に対して、約4.2倍の数字になるなど、予想以上に好調なスタートを切った格好だ。ただその影響は納期に及んでおり、すでに1.8ℓターボモデルが2025年夏頃以降、ハイブリッドのS:HEVモデルが2026年春頃以降が目安とのこと。販売計画を大幅に上回る受注数を集めていることを考えると、今後納期はさらに遅れる可能性も高そうだ。

走りの実力を大分析~人気の1.8ℓターボモデルを先取りチェック~

伝統メカニズムがもたらすスバルらしい走りが人気
フォレスターは、初代からレジャービークル(RV)の性能を追求し発展を遂げてきた歴史があり、今回登場した6代目もSUVに求められる基本コンセプトを忠実に磨き上げてきたモデルだ。
具体的には、ゆとりのキャビンスペースを確保しつつも、都市部では取り回しがしやすく、それでいて長距離レジャーでは快適な移動空間を提供してくれる。歴代モデルはそんなツボを押さえた設計思想もあって、幅広いユーザー層が求めるファーストカーとして人気を博している。スバル伝統の水平対向エンジンに縦置FFレイアウトをベースとした4WDシステムを採用するなど、走行ハードに関してはかなり個性的だが、スバル伝統のシステムがもたらすオン&ラフロードでの走りのゆとりぶりも、フォレスターの大きな武器になっている。

秀逸なハンドリング性能。走る楽しさをSUVで実現
今回のロングドライブに持ち出したのは、1.8ℓターボエンジンを搭載する「スポーツEX」。ターボ搭載や名前からしてマニア向けのスポーティ仕様と感じてしまうかもしれないが、足元にはオールシーズンタイヤ(M+S)が組み合わされるなど、アウトドアレジャーでの使用も考慮されている。
実際、高速道路やワインディング路での操安性は、SUVボディの高重心や重量増をあまり意識させないもので、むしろ操舵初期から素直な回頭性の良さが際立つ。コーナリング中の追い舵に対するラインコンロールもスムーズで、車両挙動の揺り返しも少ない。全長4655㎜×全幅1830㎜の大柄なボディではあるが、軽快なハンドリングで、その操縦感覚からも4輪の接地バランスの良さが伝わってくる。
乗り心地は、荒れた路面では車軸周りの細かな振動が目立つものの、全体的に角が取れた引き締まった味わいを感じる。スバルらしくロングツーリングを意識した味で、良質なファントゥドライブが楽しめる。4名乗車で荷物満載という状況でも、安心感のあるハンドリングと乗り心地の魅力はさほど変わらない。

ふたつの顔を持つ 熟成ターボの走り
パワートレーンの1.8ℓターボは、低回転域からの大いトルクの恩恵を感じることができる今風のターボだが、それでいてしっかりとした瞬発力も備えているのが特徴。本来この2つは異なる性格のものだが、どちらがメインになるかはドライバーのペダルコントロール次第。
例えば、初期のペダル踏み込み速度が速いと、エンジン回転レンジを高めにする変速制御により瞬発力を利かせた加速が楽しめる。一方で、踏み込み速度を控えめにペダルを踏めば、エンジン回転を抑え気味にトルクを高めるような制御を行う。前者なら小気味よいスポーティ気分が味わえ、後者ではゆったりツーリング走行で燃費が伸びていく。
今回のドライブコースの後半100㎞は、高速道路主体でツーリング走行で走らせてみたが、この状況での車載計の燃費はWLTCモード燃費(13.5㎞/ℓ※サンルーフ装着車のため)を上回る16.2㎞/ℓを示していた。もちろん、小気味よさを堪能できる走らせ方ならモード燃費前後に落ち着くだろうが、新型ターボ車は先代のターボ車よりも燃費を伸ばしやすい制御になっているといえる。上位グレードのS:HEV車ほど万能タイプではないが、熟成された安心感や完成度の高さは頼もしい。スバルファンの中には、こちらの方がしっくりくるというユーザーも多そうだ。

■主要諸元 (スポーツ EX) ●全長×全幅×全高(㎜):4655×1830×1730㎜ ●ホイールベース:2670㎜ ●車両重量:1640㎏ ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:1795㏄水平対向4気筒DOHCターボ(177PS/30.3㎏-m) ●トランスミッション:リニアトロニック ●駆動方式:シンメトリカルAWD(常時全輪駆動) ●WLTCモード総合燃費:13.6㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ストラット式(F)/ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:225/55R18
低回転からの力強いトルクと、伸びやかな瞬発力を武器とする1.8ℓターボ(CB18型)。新型では変速制御がアップデートされたことで、ドライバーの意思がより反映される印象になった。
進化したアイサイトの採用も新型の見どころのひとつ。先代よりも運転支援時の車両認識や操舵感のスムーズさが増した印象。安定したシステムに進化している。

注目のストロングハイブリッド「S:HEV」との違いは?

先代はターボ車が上位設定となっていたが、新型ではドライバビリティや乗り味も含めてS:HEVが上位設定になる。例えばアクセル操作に対する加減速の追従性の良さは、S:HEVの方が洗練された制御で一枚上手。乗り心地も専用サスチューンの味付けもあってターボ車よりも落ち着き感がある。スバル車らしい軽快感はターボ車の方が秀でているが、車格に見合ったプレミアムキャラを求めるならばS:HEVが最有力の候補になるだろう。

■主要諸元 (プレミアム S:HEV EX) ●全長×全幅×全高(㎜):4655×1830×1730㎜ ●ホイールベース:2670㎜ ●車両重量:1750㎏ ●乗車定員:5名 ●パワーユニット: 2498㏄水平対向4気筒DOHC(160PS/21.3㎏-m)+モーター(88kW/270Nm) ●トランスミッション:リニアトロニック ●駆動方式:シンメトリカルAWD(クラッチ開放制御) ●WLTCモード総合燃費:18.4㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ストラット式(F)/ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:235/50R19
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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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