新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2015.05.15
ホンダ レジェンド 試乗レポート
ホンダ レジェンド 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年2月20日
ホンダ お客様相談センター
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文●森野恭行 写真●編集部
■高級車の世界に新風を吹き込むスポーツハイブリッドSH-AWDの走り
少しの空白期間を経て、見事に復活を果たしたレジェンドは、ホンダが世界に誇る注目のハイテクサルーン。ハイブリッドといえば「エコ」のイメージだが、新型レジェンドが搭載するスポーツハイブリッドSH-AWDは、その名のとおりSH(スーパー・ハンドリング)を最大のアピール点とする。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
タイヤの銘柄とサイズをみれば、クルマの性格はわかってしまう。では、新型レジェンドはといえば・・・245/40の19インチで、しかも高性能スポーツ御用達のミシュラン・パイロットスポーツを履いている。低速域の乗り心地はハードめなものの、グリップ力とハンドリングの正確性は文句なしのレベルにあり、峠道では車重約2トンの大柄なサルーンとは思えない冴えた走りを楽しませてくれる。
先代のSH-AWDはスロットルオフでフロントがはらむ悪癖を持っていたが、後輪を左右独立のモーター駆動とした新システムは、ターンインの場面でも旋回力を生み出すのだから素晴らしい。で、アペックスで右足に力を込めれば、グイグイと曲がりながら力強く加速していく。FFやFRとはもちろんのこと、既存の4駆とも異なる痛快なコーナリング感覚は、高級車の世界に新風を吹き込むものだ。
加えて、直噴3.5L・V6のパワー感やサウンドもスポーティな印象で、7速DCTの変速も小気味のいいもの。SPORTモードでは一段とキレのいい走りを見せるから、飛ばせば、飛ばすほどレジェンドの世界に引き込まれてしまう。日常はハイブリッドならではのスムーズかつ静寂な走りを楽しみ、ここぞの場面ではSH-AWDの才能を解き放ってやる。今も走りへの情熱を失わないエグゼクティブに、ピッタリな高級セダンが新型レジェンドだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ボタン式DCTセレクターやヘッドアップディスプレイなどの先進装備を満載する。手縫いの本革を使うインパネや、高音質が自慢のクレル製オーディオが高級車の証だ。
後席足元の広さは、横置きFFをベースとする大柄なセダンならでは。VIPサルーンとしての素養も持つ。ベンチレーション機能付き本革シートや電動サンシェードを採用する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
直噴+可変シリンダーの3.5L・V6は314馬力/37.8kg mを発生。前後モーターを合わせたシステム出力は382馬力に達する。
後席背後に駆動用バッテリーを積むが、それでも400Lを超える十分なトランク容量を確保している。
堂々としたサイズと重厚なスタイルは、いかにもホンダの旗艦らしい。245/40R19サイズのハイグリップタイヤを履き、ロードノイズ低減効果を持つこだわりのアルミホイールを採用する。
ホンダ レジェンド ハイブリッドEX(7速AT・DCT)
全長×全幅×全高 | 4995×1890×1480mm |
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ホイールベース | 2850mm |
トレッド前/後 | 1630/1630mm |
車両重量 | 1980kg |
エンジン | V6 SOHC |
総排気量 | 3471cc |
最高出力 | 314ps/6500rpm |
最大トルク | 37.8kg m/4700rpm |
モーター最高出力 | 314ps/6500rpm |
モーター最大トルク | 37.8kg m/4700rpm |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | ウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 245/40R19 |
価格
ホンダ レジェンド ハイブリッドEX | 680万円 |
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