新車試乗レポート
更新日:2020.04.06 / 掲載日:2012.02.14
ホンダ N BOX 試乗レポート
ホンダ N BOX 試乗レポート
試乗
【新型車】
発表・発売/2011年11月30日・12月16日
ホンダ TEL:0120-112010
■ホンダ独自のアイデアを重ね ライバルを圧倒する車内空間を確保
「もう一度軽自動車に力を入れないとマズイ」とついに腰を上げたホンダが、原点とも言える往年の名車「N360」の「N」を冠して、軽大容量スーパーハイトワゴンを送り出してきた。なんといっても注目はパッケージング。ホンダミニバンに通じる広さと低さはお見事だ。
■ドライビング/ユーティリティ
「ミニ・ミニバンを作るつもりがステップワゴンを超えてしまった」と開発者が言うほど広い前後座席間距離。これは、アクセルペダルをタイヤハウスのギリギリまで約70mmも前に移動させたこと、センタータンクレイアウトにより高い自由度で設置できた後席の恩恵が大きい。また低さを最大限に生かしたユーティリティを実現するため、後席にあえてスライド機構を持たせていないのも特徴のひとつだ。それでも、灯油用ポリタンクが4個積めるラゲッジ容量を確保。軽初の座面跳ね上げチップアップ機構を使えば、後席足もとにベビーカーをたたまずに載せられるほどの広さがある。
その後席をワンアクションでたためば、低い開口部と高い室内高、長い荷室長を生かし、身体ごと乗りこんで自転車を積むことができる。自転車で出掛けた子供を迎えに行っても、ママひとりでラクに積んで帰ることができるのだ。
これほど大きなハコとなると走り味が気になるが、新エンジン&CVTの組み合わせが力強く、そのうえさほど気を遣わなくても、ラクにエコドライブが実践できる味付けになっている。特筆モノはブレーキで、カックンブレーキとは無縁の絶妙なコントロール性が見事。コーナリング性能を競うクルマではないため、乗り心地はオットリした感じだが、シートがたっぷりしていてロングドライブにも打ってつけである。
ホンダこだわりの視認性も抜群で、Aピラーまわりの視界の工夫や、合わせ鏡を使って左前や左横、真後ろを映し出す「ピタ駐ミラー」のおかげで、全方位で広い視野が保たれている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
左側のAピラーに設えられているのが「ピタ駐ミラー」。自然と目が行くところにあるので、モニターに頼るのが苦手な熟練ドライバーにも使いやすい。
リヤの足もとは正座で座れてしまうほどの広さ!フロアの低さを生かして、ここに背の高い荷物を積むことも可能だ。
クッションの厚み、サイズの大きさ、体のホールド性ともにグッド。ベンチシートなので左右ウォークスルーも可能。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンは写真のNAのほかにターボもラインアップ。軽ターボのエンジンとしては、力強さだけでなくトップクラスの燃費性能も誇る。
NAは13インチ、NAカスタムは14インチ、ターボは15インチのタイヤを設定。いずれも転がり抵抗を重視したタイプだ。
両側スライドドアの開口部も、できるかぎりの広さを確保。テールゲートの開口部は地上から480mmと、こちらは低さ、使いやすさをウリにしている。
カスタムG Lパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1780mm |
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ホイールベース | 2520mm |
トレッド前後 | 1305mm |
車両重量 | 960kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 58ps/7300rpm |
最大トルク | 6.6kg m/3500rpm |
JC08モード燃費 | 22.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
全国メーカー希望小売り価格
124万~178万円 |