新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2015.03.27
ホンダ Nボックス スラッシュ 試乗レポート
ホンダ Nボックス スラッシュ 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2014年12月22日
ホンダ・お客様相談センター
0120-112010
文●森野恭行 写真●編集部
■出来のいいNボックスをクーペスタイルで楽しむ
子育て世代をねらったNボックスや、レジャーやホビー、介護ユースに適したNボックスプラスと母体は共通だが、スラッシュのコンセプトはまるで異なる。屋根を切り取ったようなチョップトップスタイルに始まり、カラーコーディネートや装備も、遊び心がいっぱいだ。なら、走り味にも違いはあるのか?仕上がりのほどを試してみよう。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
スラッシュで注目したいのは、Nボックスより110mm低い全高と、スライド式からヒンジ式へのドア形式の変更などで50kgほど軽くなった車重。自然吸気モデルでも、出足からけっこう快活な反応を見せるのは軽量化の恩恵で、トルクにゆとりのあるターボモデルはECONモードでももたつきとは無縁の元気な走りを提供してくれる。
さらに、操縦安定性のバランスもグッと向上した。低重心化とボディ剛性向上が要因だろうが、走りのしっかり感が強化され、操縦安定性のレベルが全体に向上している。高速域でステア中立のフィールがややあいまいなのは気になるものの、高速安定性はハイト系の軽としては高いレベルにあり、Nボックスと比べれば横風の影響も受けにくい。安心して高速クルーズを楽しめる理由がそこにある。飛ばすと強めのアンダーステアが顔を出すが、スポーティな走りをねらったモデルではないのだから、安定指向の味つけは理解できる。
そして乗り心地。タイヤの直接的なゴツつきを伝えない、十分に快適な乗り味を実現している。スラッシュのターゲットは、個性を求める若者層と、子育てを終わったシニア層だが、目の肥えたシニア層もこの乗り味なら納得することだろう。100km/hレベルの高速走行の静粛性も高く、自慢のオーディオを楽しむ環境も整えられている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
基本はNボックスと共通だが、おしゃれな配色によりスラッシュらしい個性を表現する。軽としては分不相応な電気式パーキングブレーキや、ウーファー付きオーディオも自慢だ。
ベージュ内装は明るく、ポップなイメージ。Nボックスより天井が100mm以上低いが、それでも頭上には十二分な余裕を持つ。シリーズでの初だしとなった後席スライドも便利だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
高回転を得意とする性格のS07ユニットもホンダらしい。自然吸気は58馬力、ターボは64馬力を発生。
4人がゆったり乗っても日常の買い物程度なら楽に収納できる。分割可倒の後席を収納すれば、レジャーユースの優秀な相棒になる。
独特のウインドウ形状とヒドンタイプのリヤドアハンドルが、「クーペ風」を演出するポイント。全高はNボックスより110mmも低い。ツートーンカラースタイルだと、より個性が映える。
ホンダ Nボックス スラッシュ X FF(CVT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1670mm |
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ホイールベース | 2520mm |
トレッド前/後 | 1305/1300mm |
車両重量 | 930kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 58ps/7300rpm |
最大トルク | 6.6kg m/4700rpm |
JC08モード燃費 | 25.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 単軸式 |
ブレーキ前/後 | ディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
価格
ホンダ Nボックス スラッシュ | 138万~193万9400円(全グレード) |
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