新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2015.03.19
ボルボ V40 T5 Rデザイン 試乗レポート

進化したエンジンのパフォーマンスに注目
ボルボが売れている。ここ数年輸入車販売ランキングの上位を占めるドイツ勢に対し、ひとり息巻いているのがここだ。もちろん、そこには優れた商品力がある。V40がその最右翼となる。
このクルマのよさはパッケージングにある。スポーティなフォルムを形成しながらユーティリティを確保しているからだ。カーゴにはボルボらしい気遣いもあるのが嬉しい。リヤシートを倒しトランクスルーにすると、かなりいろいろなものが積める。じつは個人的にこいつを日々の足にしている。ゴルフ場へ行くのにもってこいの1台だ。
それじゃ積載性のよさがキモかといえばそうではない。V40は走りもまた魅力。とくにこのRデザインは専用のサスペンションセッティングとアルミホイール、バンパー類、シルバーのドアミラー、LEDドライビングライト、シートを装備する。おかげで走りはよりアグレッシブになり、シートのホールド性も高まった。もちろん見かけもいい。

エンジンは2L直4ターボを搭載する。最高出力は245馬力。このユニットはボルボの新世代となるもので、自社のエンジン工場で組み立てられる。低回転から太いトルクを発生させ、そのまま上まで一気にまわるのが特徴だ。つまりスポーティな走りが楽しめるエンジンだということだが、それとは逆に「エコ+(プラス)」モードなるものがあり、省燃費に適した走りを見せてくれる。私はこれで日常的にドライブしているが、走りに関してなんら不満はない。出だしこそ多少鈍さがあるが、そこからの加速はこのモードでもかなり速いことを付け加えておこう。
といったプロファイルのV40 T5 Rデザイン。ボディカラーはいくつか選べるが、オススメはレーベルブルー。Rデザイン専用色となるこいつはインパクトもあり、スポーティでなかなかやんちゃな印象を与えてくれる。
文●九島辰也 写真●森 浩輔 問い合せ ボルボお客様相談室 TEL:0120-922-662
Detail Check
コックピット
コックピット
スカンジナビアデザインのスッキリしたインパネ。走行モードでメーター内のカラーが変わるのが見もの。エコ+モードのグリーンがキレイだ。ナビ操作はタッチスクリーンではなくダイヤル式。意外に階層が深い。
インテリア
インテリア
Rデザインはロゴの入った専用シートを装備する。サイドサポートのあるバケット式だ。素材はレザー、バックレストが大きく包み込んでくれるような感じはさすがボルボ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
ご覧のようにリヤシートは6対4で分割可倒できる。しかもフラットなフロアをつくるから気持ちいい。ボルボの真骨頂だ。
エンジン
エンジン
現在、V40には1.6Lと2Lの2つのエンジンが存在する。T5となる後者はまったく新しく開発されたもので、高いパフォーマンスと省燃費を両立させるスグレものだ。
主要諸元:ボルボ V40 T5 Rデザイン(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4370×1800×1440mm |
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ホイールベース | 2645mm |
トレッド前/後 | 1545/1535mm |
車両重量 | 1510kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1968cc |
最高出力 | 245ps/5500rpm |
最大トルク | 35.7kg m/1500-4800rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 225/40R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2014年11月20日)
V40 T5 Rデザイン(8速AT) | 436万円 |
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Body Color
■レーベルブルー ■ブラックサファイヤメタリック ■エレクトリックシルバーメタリック ■パッションレッド □アイスホワイト ※ほか3色。 |