新車試乗レポート
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2015.03.20
BMW X6 試乗レポート(2015.03.20)
BMW X6 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2014年8月7日
BMWカスタマー・インタラクション・センター
0120-269-437
文●九島辰也 写真●澤田和久
■先進装備を充実させた大型クロスオーバーモデル
もはやBMWのドル箱とも言われるXシリーズ。X1、X3、X4、X5と顔を並べるその頂点がこのX6だ。スタンダードなスタイルとは異なるクーペライクなボディラインが特徴となる。
新型はその2世代目。兄弟車の例に漏れず、いまどきのBMWマスクを付けて登場した。大型のキドニーグリルにLEDを使ったヘッドライトで新鮮さをアピールする。それでも大胆に変わらなかったのは販売が好調だから。X6は北米で高い人気を誇っている。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
X6の特徴はその堂々としたサイズ。メインマーケットが北米だけにそれも納得がいく。というか、昨年ひとまわり小さいX4を出したので、X6が「大きすぎる」と思う方はそちらを選択できるようになった。たしかに全長約5m、全幅約2mは日本で乗るのには迫力がありすぎる。もちろん、それがいいという声もあるが。
ただ確実に言えるのは、走り出すと大きさを感じないということ。出だしから軽々と加速し、コーナリングでも軽快な足さばきをみせる。ワインディングではステアリングを右に左に切っていくと、サイズを忘れてしまうほど走りが楽しい。
この辺の運動性能はBMWらしさ満載。通常のシリーズよりもパワステのセッティングは重めだが、それ以外にクセはない。スイッチ類もほかのモデルと同じなので、簡潔に操作ができる。
新型は電子デバイスがアップデートされたのも特徴。カメラとミリ波レーダーを使った衝突回避システムや、アクティブステアリング、4WDシステムのxDriveを進化させた。それも手伝って大きな車体を安全に快適に走らせられる。言わずもがな安全性の高さもまた、いまどきのBMWらしさである。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ダッシュパネルはほかのシリーズのデザインを踏襲するが、ワイドスクリーンのモニターと太いコンソールが特徴だ。ハンドル位置は35i が右のみ、50i は左右から選べる。
さすがにこのクラスとなると高級な素材を使ったシートを採用する。ツートンカラーが印象的だ。定員は5名だがリヤシートは2名乗りのような色分けがなされる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンは35iが3L直6、50iが4.4L V8。最高出力は前者が306馬力、後者450馬力を発揮する。ともに8速ATと組み合わされる。
出っ張りがないスクエアなカーゴ。開口部が大きく使い勝手はよさそう。リヤシートは分割可倒式。
2つのエンジンに対し、グレードはスタンダードとMスポーツが用意される。ホイールは35iのみ19インチとなるが、それ以外は20インチ。駆動方式はすべて4WDなのでxDriveの名が付く。
BMW X6 xDrive50i(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4925×1990×1700mm |
---|---|
ホイールベース | 2935mm |
トレッド前/後 | 1655/1670mm |
車両重量 | 2270kg |
エンジン | V8DOHC |
総排気量 | 4394cc |
最高出力 | 450ps/5500rpm |
最大トルク | 66.3kg m/2000-4500rpm |
JC08モード燃費 | 8.6km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | インテグラルアーム |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前/後 | 275/40R20・315/35R20 |