新車試乗レポート
掲載日:2015.02.22 / 更新日:2018.10.28
ホンダ ライフ&ライフパステル 試乗レポート
ホンダ ライフ&ライフパステル 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ 】
発表・発売/2008年11月6日・11月7日
文●竹岡圭 写真●原田淳
■360度視界良好でやさしい操作性軽自動車らしい進化を遂げる
ライフといえばライバルと比べて少々高価格なモデルであったが、新型は顔の違う3つのタイプ展開で最初から差別化をはかり、真っ向勝負の価格帯にボリュームゾーンを置いてきた。これには先々代ライフ(72.5万台)の代替え時期をねらうという販売的目論みもあるらしい。なので先代で好評だったところはそのまま伸ばした正常進化型となっている。
■ドライビング/ユーティリティ
その先代でいちばん好評だったのは視界のよさ。たしかに身長162cmの私からでもよく見える。たとえばワイパーの出っ張りをなくし、ヘッドライトマーカーを目印に前方を。Aピラーの断面を10mm小さくし、ベルトラインを下げ、三角窓を拡大することで右左折を。4ライトから6ライトに変更して斜め後方を。リヤガラス下端を70mm下げて後方を・・・といった具合で、360度視界包囲網を張った感じなのである。
さらにほぼ全車に「ナビはなくてもバックモニター」と称し、バックモニターを設定。そのうえスマートパーキングアシストが進化。先代では合図に合わせて自分でステアリング操作しなければならなかったものが、新型ではステアリングが自動でクルクルと回るという最大のバックアップ体制が敷かれているのだ。
実際私が縦列駐車にトライしてみたところ、たったの32秒でクリア!これなら自分でやるのと同等か早いくらいのレベル。運転が苦手な方の怖さを少しでも解消するような万全の対策がとられているのは、軽自動車ならではのうれしいポイントだ。
そして車内の居心地のよさにもとても気が配られている。とくに後席はかなり座り心地がよくなった。その反面、背もたれがワンアクションで倒れるだけとなり、驚くようなラゲッジスペースはなくなってしまった。が、それ以上にこの居住性の高さは必要&重要なポイントだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
リビングキッチンインテリアと称した、テーブル風の親しみやすいインパネ。ポンと物を置けるスペースがとにかく多いので、ラフに使いやすい。色と加飾でグレード分けされる。
ヒップポイントが上げられ、さらにパステルにはハイトアジャスターも装備される。チルトステアリングはオプション。
座面55mm、背もたれ高50mmも大型化。クッション厚も25mm増量され、ミドルセダンクラス並みの厚みに。
■インテリア/エクステリア写真[2]
リヤカメラの映像を2DINサイズのオーディオに装備されたモニターに映し出す。ライフのCグレード以外に標準装備。
直3 i-DSIエンジンのNAとターボは4ATとの組み合わせ。熟成された感じだが、日常域でのパワーアップと実用燃費の向上がはかられている。
グラスエリアの拡大や最新鋭装備の充実で重量増かと思いきや、遮音&制震材や溶接の工夫により約40kgの軽量化がはかられた。おかげで燃費性能も問題ナシ。
ライフパステル(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1610mm |
---|---|
ホイールベース | 2420mm |
トレッド前/後 | 1305/1300mm |
車両重量 | 820kg |
エンジン | 直3SOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 52ps/7100rpm |
最大トルク | 6.1kg m/3600rpm |
10・15モード燃費 | 21.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 155/65R13 |
全国メーカー希望小売り価格
ホンダ ライフ | 94万5000~142万8000円 |
---|