新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2015.02.13
ホンダ グレイス 試乗レポート
ホンダ グレイス 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2014年12月01日
ホンダ お客様相談センター
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文●森野恭行 写真●編集部
■日本市場に向けた5ナンバーサイズのハイブリッドセダンが登場
セダン人気が衰退した日本でも、5ナンバーサイズのハイブリッドなら売れる!そんな確信を持って、ホンダが送り出したのがグレイスだ。クルマに詳しい人なら、アジア市場で売られるシティとデザインが共通なことを見抜くだろうが、中身はほぼ別物。日本のユーザーにあわせて、ハイブリッドの心臓を選択し、シャシーも専用にチューンしているのだから、走りにも期待が持てる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
ベースはフィットハイブリッドだが、走りのテイストは明確に異なる。グレイスで印象的なのは、しっとりと落ち着いた乗り心地と穏やかかつリニアにしつけられた操縦性で、ゆったり気分でドライブが楽しめる性格を備えている。これは、多くのセダンファンの好みと一致するものだろう。
それでいて、16インチタイヤを標準で履くEX(FF車)は、コーナリング限界がけっこう高く、ハンドリングも十分に正確だから、「ちょっとスポーティな走りを」という場面でも乗り手をがっかりさせたりはしない。Sスイッチを押せば、i-DCDはより力感のある加速とキレのいい変速を提供するから、その面でも楽しみの幅は広い。
なら、ハイブリッドセダンとしての魅力はどうなのか?IMAと違ってi-DCDはモーター走行の範囲が広く、能力も拡大しているから、ハイブリッドらしいスムーズかつ静粛な走りを日常のいろいろな場面で味わわせてくれる。クレバーな運転を心がければ(ECONモードも有効)、燃費も期待通りに伸びるから、多くの人が満足することだろう。ちなみに、15インチタイヤ装着車はより動きがマイルドで、4WD車はさらに安定指向。それでも、基本の走りはしっかりしている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
セダンらしい落ち着きや上質感を表現したインパネ。ピアノブラック加飾やステッチ入りソフトパッドパネルが効果を発揮している。最上級のEXはパドルシフトも標準装備する。
足元が広く、エアコン吹き出し口も備わる後席の快適度はハイレベル。長身の人だと頭上空間の余裕は限られるが、トータルとして高い満足度を提供する。EXには本革シートもオプションで設定。
■インテリア/エクステリア写真[2]
i-DCDは、1.5Lユニット+7速DCTの構成の1モーター方式ハイブリッド。システム出力は137馬力だ。
駆動用バッテリーを床下に収めることで、トランクスルーも実現している。容量は430Lと十分なもの。
フィットより70mm長いホイールベースと流麗なルーフライン、そしてウエッジ基調のキャラクターラインが、カッコいいセダンスタイルを形成する要点。EXは16インチアルミホイールが標準。
ホンダ グレイス ハイブリッド EX (7速AT・デュアルクラッチトランスミッション)
全長×全幅×全高 | 4440×1695×1475mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1475/1465mm |
車両重量 | 1200kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1496cc |
エンジン最高出力 | 110ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 13.7kg m/5000rpm |
モーター最高出力 | 29.5ps |
モーター最大トルク | 16.3kg m |
JC08モード燃費 | 31.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 車軸式 |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/55R16 |
価格
ホンダ グレイス | 195万~240万9800円(全グレード) |
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