新車試乗レポート
更新日:2018.10.10 / 掲載日:2009.07.24
トヨタ プリウス 試乗レポート(2009年07月)
トヨタ プリウス 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2009年5月18日
トヨタ/0800-700-7700
文●松下宏 写真●齋藤正
■3代目はEV性能を飛躍的にアップ4種類のパワーモードも搭載する
ハイブリッド専用に開発された乗用車。今年5月に発表された3代目モデルは大人気を博し、発売前から大量の受注を集めて話題になった。5ドアハッチバックのボディは従来と同じで、THS-IIと呼ぶハイブリッドシステムも基本的な部分は変わらない。エンジンの排気量アップは燃費向上が目的だ。
■ドライビング/ユーティリティ
プリウスに乗ると、新しい時代のクルマを走らせていることを実感する。システムを始動させてもたいていはエンジンがかからず、信号待ちなどで停車すればほぼ確実にエンジンが停止する。そこから走り出すときもゆっくり発進すればエンジンは始動せず、状況が許せば時速70kmくらいまで電気モーターだけで走れる。その結果、室内はとても静かになり、普通のクルマとは違う印象を与える。
アクセルを踏み込めばエンジンが始動してモーターとの足し算で力強い走りが得られるし、パワーモードを選んで走るとアクセルワークに対して俊敏なレスポンスが得られるので、ちょっとしたスポーティカーに乗っているような気分も味わえる。
通常はエコモードを選んで走ればよく、自然に燃費のよい走りを実現してくれる。今度のプリウスでは、標準モード、エコモード、パワーモード、EVモードと、4種類の走りのモードが設定されていて、状況や気分に応じて自在な走りが可能になる。
燃費の面で優れるのはLだが、これは燃費&価格スペシャルで作られたグレード。防音材などもケチっているのでうるさいし、専用のエコタイヤの乗り心地も悪いのでオススメできない。買うなら価格はちょっと高めだが、17インチタイヤを履いたSのツーリングセレクションがオススメ。これなら走りに不満も出ない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
センターに配置されたメーターやコンソールの形状などが近未来的な感覚を与えるインテリアデザイン。
シートは新しく設計され、従来に比べると肉厚はやや薄くなったものの、座り心地のよさは向上している。
写真ではわかりにくいが、ルーフの頂点がやや後方に移動したことで、後席のヘッドクリアランスも拡大した。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ラゲッジスペースの容量もたっぷり。分割可倒式の後席を倒せば、さらに大きな容量の荷室が生まれる。
排気量を1.8Lに拡大するとともに、大幅な軽量コンパクト化がはかられたTHS-IIのハイブリッドシステム。
ソーラーパネルを装着したサンルーフ+ベンチレーションシステム+リモートエアコンもオプション設定。
プリウスGツーリングセレクション・レザーパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4460×1745×1490mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1515/1510mm |
車両重量 | 1390kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1797cc |
エンジン最高出力 | 99ps/5200rpm |
エンジン最大トルク | 14.5kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 82ps |
モーター最大トルク | 21.1kg m |
システム最高出力 | 136ps |
10・15モード燃費 | 35.5km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/45R17 |
全国メーカー希望小売り価格
トヨタ プリウス | 205万~327万円 |
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