新車試乗レポート
更新日:2018.06.28 / 掲載日:2015.01.16
MINI 5ドア 試乗レポート(2015.01.16)
MINI 5ドア 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2014年10月2日
MINIカスタマー・インタラクション・センター
0120-3298-14
文●九島辰也 写真●澤田和久
■5ドアとなっても失われないMINIのアイデンティティ
もはやいろいろなボディタイプが出揃うMINI。3ドアハッチベースのロードスターもあればサイズアップしたクロスオーバーもある。でも、3ドアをそのまま5ドアにしたモデルはなかった。ということで、登場したのがコレ。リヤドアを付け、全長は4015mmに延長された。3ドアハッチバック+155mmとなる。そしてグレードはクーパーとクーパーS。走りも十分期待できそうである。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
このクルマが初めて人前に出たのは平成26年春のジュネーブモーターショー。ただそのときの名前はクラブマン コンセプトだったと記憶する。つまり、次期型クラブマンというふれこみだった。が、こうしてMINI 5ドアとして現れた。ということは、もしかして次期クラブマンは別に存在するのだろうか・・・なんてことも気になる。いつもいい意味で期待を裏切るのが、MINIである。
期待を胸に、5ドアに試乗した。クルマはクーパーS。ご存知のように2L直4エンジンは192馬力を発揮する。
結論から言うと、走りの軽快感はまんま3ドアハッチと変わらない。ボディの一体感は高いし、いわゆる「ゴーカートフィール」はそのまま体感できる。ホイールベースが伸びたり、開口部が増えたことでのネガティブ要素はない。それよりも、ホイールベースの延長は乗り心地にしっとり感を付け加えた。キビキビしたところは残しながら3ドアよりも落ち着いた乗り味となる。この辺はMINIに何を求めるかで変わるが、個人的には好きだ。とくにロングドライブで効果を発揮するだろう。それにリヤの居住性も悪くない。さすがに横3人は厳しいかもしれないが、2人なら大人も余裕。カーゴスペースもそれなりで、4人で一泊くらいなら十分使える1台に仕上がっている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
まるで生き物のように色を変えるセンターメーター外周のリングが特徴的なコックピット。中にナビが備わったのもグッドニュース。パワーウインドウのスイッチは窓側の装備。
フロントシートは3ドアと同じ。リヤドアは簡易的なものではなく、開口部も広い標準的なものが取り付けられた。リヤシートは3ドアが2人用だったものが3人用となる。足元の広さも予想以上にあり、使い勝手もよい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
足下を広くしたリヤシートを備えてもカーゴスペースはしっかり備わるのがMINI流。6対4に分割可倒するシートも便利に使える。
車両重量は3ドアより増えるが、それでもパワフルに感じる192馬力のエンジン。クーパーSは力強い。
前後のライトなどはすべて3ドアと同じ。胴が長くなった分ダックスフンド的に見えるが、それでもバランスは悪くない。そもそも日本は5ドアの需要が高いだけに販売は伸びそうだ。
MINI クーパーS 5ドア(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4015×1725×1445mm |
---|---|
ホイールベース | 2565mm |
トレッド前後 | 1485mm |
車両重量 | 1320kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 192ps/5000rpm |
最大トルク | 28.6kg m/4600rpm |
JC08モード燃費 | 16.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 195/55R16 |