新車試乗レポート
更新日:2018.10.24 / 掲載日:2009.03.18
メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン 試乗レポート
メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2008年4月8日
文●森野恭行 写真●犬塚直樹
■ワゴンらしく穏やかな味つけで 快適性とリラックス度がアップ
190時代のボディタイプはセダンのみで、ワゴンが設定されたのはCクラスになってから。だが3代目となると、さすがにクルマ造りはこなれている。グッとスポーティになった外観と、使い勝手を高めたラゲッジが光るポイントだ。車種は直4スーパーチャージャーを積むC200K(コンプレッサー)のほか、2.5L V6のC250、6.2L V8のC63AMGを展開。セダンと同様にC200K&C250はアバンギャルドとエレガンスの2つの個性を用意している。
■ドライビング/ユーティリティ
油圧式可変ダンパーや、ギヤ比を速く設定したステアリングを導入するなど、W204・Cクラスが採用する「アジリティコントロール」はスポーティな走り味がねらい。だが、やりすぎていないところにメルセデスの良識が表れている。セダンのまとまりもいいが、同じC200Kアバンギャルドでもワゴンは穏やか方向に少し振ったシャシー設定で、リラックス度や快適性がより向上。十分にスポーティと言える走りと、上質な乗り心地を両立させている。ファミリーユースやレジャーユースが多いワゴンだけに、こうしたセッティングはマトを射たものだ。
そして動力性能。セダンより車重が60kgほど増えたが、低回転域から太いトルクを発生する1.8Lスーパーチャージャーは、それをまるで意識させない力強い走りを提供する。加速や登坂のシーンで過給ノイズや少しざらついた回転フィールが顔を出す場面もあるが、先代と比べれば走りの質感も向上している。加えて、W204にはC250という選択肢もある。V6+7ATはワンランク高級な走り味を特徴とし、快適性重視のファンにも高い満足度を約束する。
■インテリア/エクステリア写真[1]
メーターパネル、ウッドパネルともアバンギャルドはスポーティな演出。HDDナビとAV機能を統合したコマンドシステム、パーキングアシストカメラは全車標準。
アバンギャルドは人工皮革+ファブリックのレザーツインシートを採用。前席4ウェイパワーシートを全車に標準装備。
180cmクラスの乗員にも快適な移動を提供するリヤシート。可倒方式は2対1分割シングルフォールディング式を採用。
■インテリア/エクステリア写真[2]
450~1465Lと、荷室容量は先代より確実に拡大。テールゲートの傾斜を立ち気味にし、フル積載の容量を増量させた。
C200Kの過給機付き1.8Lは、先代より21ps/1.0kg m強力な184ps/25.5kg mを発生。ATはティップシフト付き5速だ。
ダイナミックなスタイルをワゴンも引き継ぐ。専用グリルと17インチタイヤを採用するアバンギャルドは一段とスポーティな印象。
メルセデスベンツC200コンプレッサー ステーションワゴン・アバンギャルド(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4600×1770×1460mm |
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ホイールベース | 2760mm |
トレッド前/後 | 1535mm |
車両重量 | 1550kg |
エンジン | 直4DOHCスーパーチャージャー |
総排気量 | 1795cc |
最高出力 | 184ps/5500rpm |
最大トルク | 25.5kg m/2800~5000rpm |
10・15モード燃費 | 11.2km/L |
サスペンション前/後 | 3リンク/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R17 |
バリエーション&価格
C200コンプレッサーステーションワゴン | 453万円 |
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C200コンプレッサーステーションワゴン・エレガンス | 490万円 |
C200コンプレッサーステーションワゴン・アバンギャルド | 499万円 |
C250コンプレッサーステーションワゴン・エレガンス | 593万円 |
C200コンプレッサーステーションワゴン・アバンギャルド | 606万円 |
C63AMGステーションワゴン | 1050万円 |