新車試乗レポート
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2013.06.20
メルセデス・ベンツ A 250 シュポルト 試乗レポート

Aクラスのポテンシャルを体感できるグレード
ダイナミックな変身を遂げて高い人気を博している新型Aクラス。そのスポーティなトップグレード「A 250 SPORT」をテストドライブした。
革新的とも呼べる大幅なクオリティアップを遂げた新しいAクラスは、幅広い層にアピールし、発売後2カ月間で5000台を超える受注を記録している。
ベースグレードのA180やA180スポーツは、デザインはもちろん機能性や快適性の高さなど、総合的な作りのよさで高い評価を博しているが、このA250 SPORTの存在感は強烈なものだ。
乗り込むと、質感の高いインテリアはスポーティテイストが加えられ、グラマラスな魅力を放っている。ヘッドレスト一体型のしっかりとしたシートは、ホールド性と快適性に優れている。剛性と組み立て精度の高いボディは、室内を静寂な空間に保つ。

しかし、ひとたび走り出すやA250 SPORTは、ダイナミズムという「本領」を瞬く間に炸裂させる。アクセル操作に鋭く正確に反応するパワフルなエンジンが怒濤の加速を披露し、ドライバーのテンションは一気に高まる。剛性感の極めて高いボディと鍛え上げられた足まわりが、路面からのインフォーメーションをステアリングとシートに正確に伝えてくる。静寂は破られるが、官能的なメカニカルサウンドと排気音が、五感をドライビングに集中させる。
外に立ってBピラーをつかみながら、思いっきりボディを揺らそうとしても、A250 SPORTはどっしりとしたまま微動だにしない。驚いたことに、フラットな姿勢を堅持しながらどんな路面であってもハイレベルな接地感が失われることはなかった。フロントアクスルやサスペンションなどを中心に、開発段階からAMGが携わったということの意味を改めて思い知らされた気がする。
強大なパワーを物ともしない懐の深さは完全にクラスを超えている。印象深い走りのコンパクトだ。
文と写真●GooWORLD 問い合せ メルセデス・コール TEL:0120-190-610
Detail Check
コックピット
コックピット
丸形のエアコン吹き出し口が特徴のコクピットは、シンプルながら質感の高さを感じさせるデザイン。操作系はどれも使いやすく、操作の感触にもこだわりが貫かれている。まさにメルセデスの面目躍如と言える。
インテリア
インテリア
高いグリップとフラットな足まわりが生み出す強いGに対して、つねにドライバーや乗員をしっかりとホールドするシートの出来は秀逸だ。
エクステリア
エクステリア
シルバーダイヤモンドフロントグリルは、A250 SPORTのレーシーなフォルムに落ち着いたエレガンスを注入している。スポイラー下の赤いストライプが、スポーティ感を際立たせる。
エンジン
エンジン
最大35.7kg mのトルクは、数値以上の迫力を感じさせる。また、快音とともに6000回転近くまでスッキリと回るので心地よい。また、パフォーマンスに対しての燃費が良好なのも嬉しい。
主要諸元:メルセデス・ベンツ A 250 SPORT(7速AT)
全長×全幅×全高 | 4355×1780×1420mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1555/1560mm |
車両重量 | 1450kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1991cc |
最高出力 | 210ps/5500rpm |
最大トルク | 35.7kg m/1200-4000rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/ウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/40R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売・発表 2013年1月)
A 250 SPORT(7速AT) | 420万円 |
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Body Color
□カルサイトホワイト ■サウスシーブルー ■コスモスブラック ■ジュピターレッド ■ポーラーシルバー ■マウンテングレー ■モノリスグレー ■ユニバースブルー ■キャニオンベージュ |