新車試乗レポート
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2014.12.19
ポルシェ パナメーラS E-ハイブリッド 試乗レポート
ポルシェ パナメーラS E-ハイブリッド 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2013年4月3日
ポルシェ カスタマーケアセンター
0120-846-911
文●石井昌道 写真●編集部
■エンジニアリングの優秀さを改めて証明したポルシェのハイブリッド
フラット6をはじめどこよりも内燃機関にこだわるポルシェだが、最近は意外にも電気駆動=e-mobilityに積極的だ。フラッグシップの918は電気の力をブースターにし、ニュルブルクリンクで6分57秒の驚異的なラップタイムを叩き出す。918はプライスもスペシャルなモデルだが、パナメーラS E-Hybridは1500万円以下と現実的な価格のプラグイン・ハイブリッドカーとなっている。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 石井 昌道
搭載するバッテリーは9.4kWh。一般的なハイブリッドカーの5倍程度、小型EVの半分程度で、満充電ならモーターだけで36kmの走行が可能になっている。その場合は走行中のCO2排出量はゼロ、ガソリン代より燃料コストも安くなる。モーターでの走りは静かでスムーズ、普通に街中を走る程度なら難なくこなすが、高速道路などで強い加速を求めるとエンジンが始動してパワーを補強。制御に違和感はない。
エンジン単体は333馬力/44.9kg mだがモーターと合わせると416馬力/60.2kg mと強力。一般的なハイブリッドカーで全開を続けるとすぐにバッテリーが空になってしまうが、大容量なので長くパワフルな走りが続けられるのが魅力だ。エンジンだけではあり得ない、モーター特有のトルク感が気持ちいい。回生ブレーキのフィールに違和感があるモデルが少なくないが、さすがポルシェで自然かつコントローラブルな仕上がりだ。車両重量の重さは、重量バランスのよさによってあまり気にならず、むしろFRらしい軽快なハンドリングが際立っている。
モーター走行によるエココンシャスな雰囲気がありながら、しっかりポルシェとして仕上がっている。次期911にもe-mobilityを活用しようという意思がみえるかのようだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
hybridのロゴが入るタコメーターの横に、モーターの出力と回生を示すパワーメーターとハイブリッドメニューを配置。それを除けば通常モデルと変わりはない。
インテリアは通常モデルと変わりない。全車4シーターで後席にもコンソールが貫かれる。サイドシルのスカッフプレートにのみイエローのロゴが入る。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンはV6 3Lスーパーチャージャー。単体でも十分なパワーだがモーターが加わると侮りがたいパフォーマンスを発揮する。
ラゲッジは他のパナメーラが445Lなのに対して335L。分割可倒式シートを倒せば最大1153Lになる。
外観は他のパナメーラとあまり違いはなく、それと知らなければエコカーだと思われないだろう。イエローがテーマになっており、オーナメント周りやブレーキキャリパーなどが彩られる。
ポルシェ パナメーラS E-ハイブリッド(8速AT)
全長×全幅×全高 | 5015×1931×1418mm |
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ホイールベース | 2920mm |
トレッド前/後 | 1658/1662mm |
車両重量 | 2095kg |
エンジン | V6 DOHC+モーター |
総排気量 | 2995cc |
エンジン最高出力 | 333ps/5500-6500rpm |
エンジン最大トルク | 44.9kg m/3000-5250rpm |
モーター最高出力 | 95ps |
モーター最大トルク | 31.6kg m |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前・後 | 245/50ZR18・275/45ZR18 |
価格
ポルシェ パナメーラS E-ハイブリッド | 1463万円 |
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