新車試乗レポート
更新日:2018.11.24 / 掲載日:2013.12.02
トヨタ ランドクルーザー プラド(2013年~)試乗レポート
トヨタ ランドクルーザー プラド(2013年~) 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表・発売/2013年9月10日
トヨタ/0800-700-7700
■熟成により魅力がさらに高まった本格ミドルサイズSUV
ランドクルーザーの弟分、プラドがデビューから4年で初のマイナーチェンジを受けた。外観は大型フロントグリルやLEDヘッドライトなどの採用で、押し出し感や先進性が向上。走りではサスペンションのチューニングを見直し、オフロード用のマルチテレインセレクトは設定が4モードから5モードに拡大した。TX“Lパッケージ”には5人乗りを追加設定。
■ドライビング/ユーティリティ

Report 戸田治宏
メカニズムは基本的に従来どおりだ。TZ-Gの4L V6は相変わらず強力。車重は2トンを優に超えるが、常用域のゆとりと急加速時の迫力はそれをみじんも感じさせない。静粛性も意外なほど高く、プレミアムSUVに匹敵。フルタイム4WDはトランスファーにトルセンLSDを備え、前40:後60を基本にトルク配分を行う。舗装路だけでは効果がわかりにくいが、シャシーにはオフロードでスタビライザーを機械的にキャンセルするKDSS(キネティック ダイナミックサスペンション システム)を装備。TZ-GはさらにAVS(減衰力可変サス)も搭載する。プラドに乗るのはひさしぶりだが、そのAVSはコーナーが連続する首都高をノーマルモードで飛ばしてもシッカリ感が向上。逆に、スポーツモードで一般道に降りても路面からの突き上げが気にならず、乗り心地もレベルアップしたように感じられる。オフロードの路面状況に最適な駆動力制御を選択できるマルチテレインセレクトには、新たにロック&ダートモードを追加。今回はその実力を試せなかったが、道なき道を行く悪路の走破性をいっそう高めたことは間違いない。ミドルサイズの本格オフロードSUVとして、プラドは世界的にも貴重な存在。熟成によってその魅力はさらに高まった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
メーターには傾斜角モニターなどの情報を表示する、大型カラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイを装備。
内装はファブリックのシート地を変更し、フロントドアにスーパーUVカットガラスを採用。TZ-Gは本革が標準だ。
駆動系のスイッチを集約し、操作性とデザインに優れたセンタークラスターモジュールスイッチ。TZ系にオプション。
■インテリア/エクステリア写真[2]
TZ系はKDSSを装備。TZ-GはAVS&リヤエアサスを標準で備える。タイヤはもちろんM+S(オールシーズン)。
従来どおりTZ系が4Lと5AT、TX系は2.7Lと4ATを搭載。動力性能やJC08モード燃費にも変更はない。
リヤはコンビランプとガーニッシュを変更。LEDのヘッドライト(ロービーム)とクリアランスランプはTZ系に標準。
ランドクルーザー プラド TZ-G(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4760×1885×1835mm |
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ホイールベース | 2790mm |
トレッド前後 | 1585mm |
車両重量 | 2180kg |
エンジン | V6 DOHC |
総排気量 | 3955cc |
最高出力 | 276ps/5600rpm |
最大トルク | 38.8kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 7.9km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 265/60R18 |
全国メーカー希望小売価格
トヨタ ランドクルーザー プラド | 318万~490万円 |
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