新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2008.07.18
ホンダ フリード 試乗レポート
ホンダ フリード 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表・発売/2008年5月29日・5月30日
文●横越光廣 写真●柳田由人
■エコ時代にマッチしたコンパクトミニバンの切り札
■ドライビング/ユーティリティ
前はフィットで、後ろがステップワゴンというコラボ。トライアングル・スクエア・フォルムとメーカーの言う、いいとこ取りの謳い文句が実車に乗ってよくわかった。見た目もコンパクトで最大8名乗り、パワートレーンは1.5L+CVTとなれば、無理があるのではと最初は感じた。ところが実際に乗ってみると、全体がうまくバランスされているではないか。いちばん気になっていたのは、1.5Lでどこまで走るのか。ボディ剛性は、ハンドリングは、乗り心地は、どうなんだ。そこが犠牲になっていたら話にならないし、ホンダ車ならなおのこと。いつも以上に試乗に集中力が高まった。
加速フィールはそこそこ軽快。市街地から高速を走ったうえでの結論を言えば、1.5Lとは思えないスムーズさを持っている。3名+20kgほどの荷物を積んで、不足を感じさせないのだからOKだ。さらに、クセのないハンドリングと乗り心地のマイルド感もグッド。ベストバランスは14インチタイヤで、乗り心地の当たりがよい。最初は軽いパワステに頼りなさを感じるかもしれないが、速度の上昇とともにすぐに手ごたえがよくなり、剛性感も不足なし。扱いやすくて、そこそこ気持よく走れるのが好印象だ。
ユーティリティは、これぞホンダが提唱し続けてきたマンマキシマム・メカニズム(MM思想)の極み。一見、地味ではあっても時代に見合うポリシーと、与えられたテーマのなかでの完成度の高さを知らされた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
2段式のダッシュボードは、新鮮味があり、工夫次第で使い勝手の幅が広がる。視界良好でポジションも◎。ただ、メーター類は機能的だが、デザインはワクワク感に欠ける。
前席はゆったりサイズで座り心地がよい。少なくとも、コンパクトサイズのイメージからすれば、ゆとりを持って乗れる。
後席ドアはスライド式で開口面積も広い。しかも低床なので乗降性は申し分なし。7人乗りのセパレート式は上々の居住性。
■インテリア/エクステリア写真[2]
サードシートは意外なほどの居住性を持つ。とくに窮屈感もなく普通に乗れる。荷室は低床で荷物の出し入れがラク。
VTEC(可変バルタイ・リフト機構)は着実に進化し、より緻密に制御。イン/エキマニなどに工夫を凝らし軽量小型化、クリーン化されている。
4215×1695×1715~45mmというサイズにしては、室内は広々。しかも、サイドのキャラクターラインがポイントとなり、ビビッドなフォルムが魅力的だ。
フリードG・Lパッケージ7人乗り(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4215×1695×1715mm |
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ホイールベース | 2740mm |
トレッド前/後 | 1480/1465mm |
車両重量 | 1300kg |
エンジン | 直4 SOHC |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 118ps/6600rpm |
最大トルク | 14.7kg m/4800rpm |
JC08モード燃費 | 16.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 185/70R14 |
全国メーカー希望小売り価格
ホンダ フリード | 163万8000~225万7500円 |
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