新車試乗レポート
更新日:2024.09.18 / 掲載日:2024.08.23

優雅で使える貴重な4シーターオープン【メルセデス・ベンツ CLEカブリオレ】【九島辰也】

文●九島辰也 写真・取材協力●メルセデス・ベンツ

 SUVばかり脚光を浴びている自動車業界だが、たまにはオシャレなモデルも登場する。メルセデスの4シーターオープンCLEカブリオレだ。

CLEカブリオレはEクラスとCクラスのカブリオレを統合する存在

CLE 200 カブリオレ スポーツ

 ここで気づいた方はいると思うが、このクルマはこれまであったEクラスカブリオレとCクラスカブリオレをひとつに統一したことで誕生した。サイズもパワーソースもそれぞれのいいところを取り入れた感じ。まぁ、その背景には似たようなモデルは2種類いらないというメーカーサイドの思惑があるのだろう。オープンカーはもはや過去の産物なのだろうか。欲しい人は一定数いるが、もしかしたら昔のようにオープンエアモータリングに憧れは抱かないのかもしれない。

とにかく美しいオープンカー

CLE 200 カブリオレ スポーツ

 ではCLEカブリオレだが、目玉はデザインだろう。そもそもオープンカーは美しくなければならないが、このクルマは見事にそれを具現化した。最近のメルセデスのデザインに準じて官能的なシルエットが形成される。4シーターオープンでありながらこれだけなだらかなラインを描くのは素晴らしい。それに今回は2名分用意されたリアシートもしっかりしている。これなら大柄でなければ大人でも座れそう。もちろんそれも前列に乗る人の体型に大きく寄与するがね。フロントマスクはEクラスがモデルチェンジしたのでCクラスに近い印象。でもそれが良いように転んでいる気がする。

オープントップであることを忘れさせる静かさ

CLE 200 カブリオレ スポーツ

 そんな秀逸なデザインが施されたクルマの屋根はご覧のようなソフトトップが採用される。何層も重ねられた幌は耐久性はもちろん静粛性や高い剛性を生み出す。閉めている時は、オープントップであることを忘れさせるくらい静かだった。

 開閉はもちろんスイッチひとつで、稼働時間は約20秒。当然だがかつてオープントップに付き物だったフロント側の手動ロックはない。生地の色は3色で、ブラックをデフォルトに、グレー、レッドから選べる。レッドもおしゃれだが、ボディカラー次第ではグレーなんていいだろう。せっかくの幌型オープントップなのだから、「汚れるから黒にしよう」なんて考えは避けたいところだ。気持ちはわかるけど。

CLE 200 カブリオレ スポーツ

 このトップは走行中でも時速60キロ以下なら開け閉めができる。突然のゲリラ豪雨もそうだし、最近の直射日光も避けたいところだ。快調に走っている時はいいけど、渋滞になるとこの頃の日差しは厳しい。今回の試乗でも高速道路走行中に渋滞が始まったので、すぐさま閉じた。運転してて熱射病はキツイ。

 キャビンに進入する風の対策もしっかりしている。エアキャップと呼ばれる装備がそれだ。これはフロントウィンドウ上部が迫り上がるウィンドウディフレクターとリアのドラフトストップからなるもので、風を整流して後方からの進入を妨げる役目をする。どちらもこれまであった技術だが、それを組み合わせることで効果を倍増する。ただ、今回の試乗ではそれを使わずとも運転していて煩わしく思うほどの風は感じなかった。速度領域がもっと上がると変わるのかもしれないが、基本設計がかなりいいのではないかと思う。左右の窓を立てておけば快適。きっと屋根を開けた状態で、助手席との会話もスムーズに行えるだろう。一人乗車だったので、そこは試せていないが。

頼もしさを感じるエンジン

CLE 200 カブリオレ スポーツ

 グレードは今回ひとつで登場した。CLE 200 カブリオレ スポーツだ。よって、パワーソースは2リッター直4ガソリンユニットに第二世代のISGを組み合わせたいわゆるマイルドハイブリッド。最高出力は204psで、最大トルク320Nmを発生させる。電動ブーストで2リッターとは思えないパワフルな走りを見せてくれる。出だしもそうだし、高速道路での中間加速も息継ぎなしにグイッと加速する。この感覚はマイルドハイブリッド独特のフィーリングだし、とても頼もしい。

 また、ステアリング操作に対するクルマの動きもメルセデスっぽくてグッド。日常の足がEクラスなので、それにつながる。この正確だがシビアではないステアリングフィールは、メルセデス独特の個性。高速コーナーの入り口でスッと切ってキレイにラインを描く感じはたまらない。

 乗り心地はオプションの20インチのため路面によっては少々振動があった。ここは見た目もそれほど変わらない19インチでいい気がする。もちろん、この程度なら許容範囲ともいえなくないが、後席はわからない。

実用にもレジャービークルとしても高レベル

CLE 200 カブリオレ スポーツ

 この他ではエアスカーフを装備していたり、トランクスルー機構を持っていたりと実用性は高い。オープンカーと言ってもそこに抜かりがないのがメルセデスだ。それにしても開口部の広い4シーターオープンは開放感があって快適。実用クーペとしてもオープントップのレジャービークルとしても高いレベルで要求を満たしてくれる相棒になりそうだ。

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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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