新車試乗レポート
更新日:2018.11.12 / 掲載日:2014.01.23
ジープ グランドチェロキー 試乗レポート

顔つきが変わり、8速AT搭載で走りも洗練

右の写真をご覧いただきたい。岩場にたたずむグランドチェロキー。都会派といわれるグラチェロだが、ジープであることを強く感じさせるシーンである。ただ、このクルマはこれまでとはちょっと違う。そう、キラリ輝くヘッドライトを見ればお気づきのようにマイナーチェンジが施された。
今回のポイントは、フロントマスクの意匠変更、インテリアのグレードアップ、それとトランスミッションが5速から8速ATに進化したところ。競合を見習って総合的バージョンアップが図られた。
で、まずはそのデザインだが、ヘッドライトは細め目となりさらにモダンなテイストに仕上がる。じつはこれは今年3月のNYモーターショーで発表された新型チェロキーに通じるもので、ブランド共通の新しいアイデンティティとなる部分だ。言ってしまえば、イタリアンテイストが加わった。
というのも、今回のマイナーチェンジはフィアットグループになって初。そもそもこのクルマはメルセデス・ベンツと同じ会社だったころのノウハウが取り入れられているが、そこに今回はフィアットの技術が注入されたのだ。インテリアも8.4インチのタッチスクリーンが備わるなど進化している。
ラインアップはこれまでどおり3.6L V6のラレードとリミテッド、5.7L V8のサミット、6.4L V8のSRT8という顔ぶれだ。そして今回試乗したのは2つのV6となる。
走らせた感想はかなりスポーティだということ。見かけ以上にフットワークは軽く、ワインディングをキビキビ走る。もはやヨーロピアンSUVと遜色ないほど。また、取りまわしもよく、それほど大きなクルマに乗っていない気がする。これも美点。コントロール性が高いのもこの手のクルマの重要ポイントとなる。デザインとともに走りも洗練されたグラチェロ。8速ATは燃費にも貢献しそうだ。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合せ ジープ フリーコール TEL:0120-712-812
Detail Check
コックピット
コックピット
スイッチ類を少なくしデザインを重視したダッシュボード。たしかにこれまでより洗練された感がある。シフトレバーも個性的。リミテッドはエアサスで車高調整のスイッチが付く。空調はボイスコントロールも可能。
インテリア
インテリア
シート地はラレードがファブリック、リミテッドがレザー、そしてサミットにはさらに上質なレザーが装備される。どれも8方向の電動調整機能付きだ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
リヤシートは6対4の分割可倒式。しかもそのまま前へ倒せばかなり広いフラットなスペースが広がる。リヤタイヤハウスの出っ張りも小さいので、ここの活用法はいろいろありそうだ。
主要諸元:ジープ グランドチェロキー ラレード(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4835×1935×1825mm |
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ホイールベース | 2915mm |
トレッド前/後 | 1630/1635mm |
車両重量 | 2160kg |
エンジン | V6DOHC |
総排気量 | 3604cc |
最高出力 | 286ps/6350rpm |
最大トルク | 35.4kg m/4300rpm |
サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 265/60R18 |
全国メーカー希望小売価格(発表・発売 2013年11月)
グランドチェロキー ラレード(8速AT) | 427万3500万円 |
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グランドチェロキー リミテッド(8速AT) | 542万8500万円 |
グランドチェロキー サミット(8速AT) | 669万9000万円 |
グランドチェロキー SRT8(8速AT) | 724万5000万円 |
Body Color
■ブリリアント ブラック クリスタル □ブライト ホワイト ■マキシマム スチール メタリック ■トゥルー ブルー ■ビレット シルバー メタリック |