新車試乗レポート
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2013.09.09

日産 ノート 試乗レポート(2013年09月)

  • 日産 ノート 試乗レポート

    日産 ノート

    試乗
    【フルモデルチェンジ】
    発表・発売/2012年8月28日・9月3日
    日産自動車 0120-315-232 (2012年9月)

  • 日産 ノート

■パワーと低燃費を両立した直噴スーパーチャージャーの実力

新型ノートは日産の国内向けコンパクトの中核を担う存在だ。エンジンは1.2LのNAとスーパーチャージャー(S/C)だが、国内初登場の後者は、1.5Lなみのトルクを発揮しながら1000cc以上のガソリン車で最高の25.2km/Lのモード燃費を達成した。販売も好調で、発売2週間で約2万2000台を受注、9月の登録車販売台数ではフィットを抑えて3位に躍り出た。

■ドライビング/ユーティリティ

試乗車は直噴ターボのX DIG-S。省燃費運転に効果的なエコモードを選ぶと、S/Cはアクセルをほぼ目いっぱい踏み込まないかぎり、電動クラッチで切り離されて作動しない。しかし1.2LエンジンはNA状態でも意外なほど頼もしく、街なかならこれで十分こと足りる。
一方ノーマルモードを選ぶと、NAと見紛う自然さで低回転からS/Cが作動。効き具合は穏やかで、かつてのS/Cのイメージからすると物足りなさを覚えるほどだが、加速性能には確実に1.5Lなみの余裕がある。パワーが5000回転過ぎでピークを迎えるトルク型の特性だ。
プラットフォームのベースはマーチと共通だが、ひとまわり大きなボディでクラスに見合う乗り味を実現。サスの動きもしなやかで上質だ。標準の14インチ車は低速域での振動が若干目立つが、これは低燃費タイヤの影響だろう。
ちなみに、クラス最高燃費をかなえたSDIG-Sには、15インチタイヤが標準。こちらは試乗車の用意がなかったが、タイヤの銘柄はほかの14インチと同じだとか。一方X DIG-Sも15インチをオプションで選べるが、燃費型ではない標準的な銘柄となる。またS DIG-Sは装備充実のX DIG-Sより約5万円安いだけで、販売比率はわずか1%しかない。実際にはほとんどの人が「最高燃費」の恩恵に与っていないのだ。
このように仕様に気になるところはあるが、そうした点に目をつぶれば、いきなりフィット超えを果たした実力はたしかと言えるだろう。

■インテリア/エクステリア写真[1]

  • インテリア/エクステリア写真[1]

    ダッシュボードは砂紋をイメージした流麗な造形。オプションのピアノ調センタークラスターフィニッシャーが上質感を演出する。

  • インテリア/エクステリア写真[1]

    前席はマーチをベースに大型化。後席はCセグメントの旧ティーダに匹敵する、クラストップのニールームを誇る。

  • インテリア/エクステリア写真[1]

    スーパーチャージャー車はエコメーターを装備。エコモードを選ぶと、高輝度グリーンLEDで運転のエコ度合を3段階表示する。

■インテリア/エクステリア写真[2]

  • インテリア/エクステリア写真[2]

    従来の1.5Lからダウンサイジングされた過給器付きの1.2L。NAをしのぐ低燃費は高膨張比のミラーサイクル、12.0の高圧縮比などによる効果だ。

  • インテリア/エクステリア写真[2]

    流麗なルーフラインとサイドのスカッシュラインが特徴的。リヤコンビランプには空気抵抗の低減に貢献する、空気の抜き穴を施している。

  • インテリア/エクステリア写真[2]

    タイヤはS DIG-S(185/65R15)以外は14インチが標準。銘柄は燃費のよさで評判のブリヂストン・エコピアEP150だ。

ノートX DIG-S(CVT) 主要諸元

全長×全幅×全高4100×1690×1525mm
ホイールベース2600mm
トレッド前/後1480/1485mm
車両重量1090kg
エンジン直3DOHCスーパーチャージャー
総排気量1198cc
最高出力98ps/5600rpm
最大トルク14.5kg m/4400rpm
JC08モード燃費24.0km/L
サスペンション前ストラット
サスペンション後トーションビーム
ブレーキ前/後Vディスク/L&Tドラム
タイヤ前後185/70R14

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グーネットマガジン編集部

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