新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2014.01.23
フォルクスワーゲン ポロ ブルーGT 試乗レポート

ポロ史上最高の低燃費モデルはホットハッチ!

「BlueMotion meets GTI」というコンセプトで開発されたポロの新顔が登場した。その名もポロ ブルーGT。ひと昔前なら、燃費性能と動力性能は相反するものだった。しかし今回登場したブルーGTは、走りの楽しさはGTIに限りなく近いにもかかわらず、燃費性能はポロ史上最高のJC08モードで21.3km/Lを実現するというから驚きに値する。
まず外観だが、リヤスポイラー、ディフューザー付きのリヤバンパー、デュアルエキゾーストなど、GTI譲りのデコレートが施される。ちなみにデザインは異なるが、ホイールサイズも同じ。GTIほどやんちゃなイメージはないが、ちょっとやる気にさせてくれるデザインである。室内にはスポーツシートが装着されるなど、これまた頼もしい感じ。質感はすこぶる高く、小さくてもVW印はダテじゃない。
さて気になる走りだが、低回転域でもしっかりとしたトルクを感じるタイプ。GTIはグイグイと積極的にアクセルを踏みたくなる情熱的なクルマだが、ブルーGTはあくまでクール系。回転数を上げずとも、パワー不足を感じることなく走ることが可能である。それもそのはず、最高出力はGTIの179馬力に対してこちらは140馬力と控えめだが、最大トルクはGTIと同じ25.5kg mを発揮するのだ。一般のワインディング程度のスピード領域なら、ブルーGTとGTIの動力性能の差は、あまり感じられない。
シャシーまわりも、15mmローダウンのスポーツサス、電子制御式デファレンシャルロック(XDS)を装備。フットワークは軽やかで、コンパクトスポーツらしい走りを存分に堪能できる。まさにエコとスポーツを高次元で両立した革新的な1台である。
ミニマムカーとしてup!が登場し、ゴルフも新型となった。その間に挟まれるポロは、その両者のイイトコ取りをするジャストサイズなのが魅力。ポロブームは、このブルーGTで再びやってきそうだ。
文と写真●GooWORLD
問い合せ フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199
Detail Check
コックピット
コックピット
室内はブラック基調だが、ところどころにブルーのアクセントが入る。本革の3本スポークステアリング、本革シフトノブ&ハンドブレーキグリップなど、仕立ても豪華。クルーズコントロールなどの装備も充実する。
インテリア
インテリア
シートは、テーマカラーであるブルーが配色されたアルカンターラ/ファブリックのスポーツタイプを装着。リヤシートも大人が十分座れる居住性を持つ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
荷室容量は通常時280L、リヤシートの背もたれを倒せば952Lもの容量を確保する。これはコンパクトカーとしては十分以上の数値。家族4人でのロングドライブにも心強い存在だ。
エンジン
エンジン
1.4L TSIユニットは140馬力/25.5kgmというハイスペックを発揮。エンジン負荷が低い時、4気筒のうち2気筒を休止させることで低燃費を実現。当然ながらエコカー減税対象車となる。
主要諸元:フォルクスワーゲン ポロ ブルーGT(7速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 3995×1685×1460mm |
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ホイールベース | 2470mm |
トレッド前/後 | 1440/1435mm |
車両重量 | 1170kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1394cc |
最高出力 | 140ps/4500‐6000rpm |
最大トルク | 25.5kg m/1500‐3500rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 215/40R17 |
全国メーカー希望小売価格(発表・発売 2013年9月)
ポロ ブルーGT(7速AT・DSG) | 263万円 |
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Body Color
□キャンディホワイト ■ディープブラックパールエフェクト ■ブルーシルクメタリック ■リフレックスシルバーメタリック |