新車試乗レポート
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2014.11.07
BMW X4 試乗レポート
BMW X4 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2014年8月21日
BMWカスタマー・インタラクション・センター 0120-269-437
文●九島辰也 写真●澤田和久
■抜群の存在感とキレた走りスタイリッシュなSUVが誕生した
3シリーズセダンに対し4シリーズのグランクーペがあるように、X4が登場した。いうなればこいつはX3のグランクーペ版。4つのドアを持ちながらクーペライクなスタイリングを持つ。よって、ハードウェアや電子デバイスなどそのほとんどをX3と共有する。若干天井高が低くなるものの、スリーサイズはほとんど一緒だ。とはいえグレードはかなり絞られる。X3が20i/20d/28i/35iなのに対し、X4は28i/35iとなる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
試乗したのはxDrive 28i M Sport。245馬力を発揮する2L直4DOHCターボを搭載する。走り出してすぐに感じるのはトルク。かつてのこのクラスでは考えられない数値を発揮する。35.7kg mは2つ上のクラス並み。しかもそれを1250回転という低い回転領域から発生させる。まさに踏みはじめた直後に最大トルクを出すといった感覚だ。
そして、それに組み合わされるのがお馴染みの8速AT。3シリーズをはじめ多くのモデルに採用される。シームレスなシフトアップは予想以上に高級車的である。しかも走行モードを“スポーツ”にするとさらに冴え渡る。エンジンは6000回転オーバーまで引っ張られ、グイグイと加速する。アクセルレスポンスもよくなり、別のクルマに乗っているようだ。思いのほかキャラは変わる。
一点気になったのは後方視界の狭さ。低いルーフエンドがルームミラーからの視界を狭める。まぁ、ここはカッコをとるか、視認性をとるかといったところ。クーペライクなフォルムをつくるのにこれは致し方ない。ただ、それが気になればX3がある。そんな割り切りもまたX4の魅力ということだ。各社さまざまなタイプのSUVを輩出するなか、X4の個性は際立っていると思われる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
BMWらしいスポーティなコクピットまわり。3本スポーツのステアリングと太いセンターコンソールがそれを物語る。写真はxDrive 28i M Sportなので、Mのアクセントが目立つ。
フロントにはホールド性の高いバケットタイプが装着される。この辺はお墨付き。気になるリヤの居住性もまったく問題なし。頭がヘッドライナーに触れることはなかった。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンは2L直4ターボと3L直6ターボの2種類。ディーゼルの設定がないのが残念だ。
ここのスペースは狭いと思いきやそうでもない。開口部が広く奥行きもある。分割可倒式リヤシートを畳めばさらに広がる。
見た目の迫力は十分のX4。街中でX6と何度か間違えられた。そのX6も近々フルモデルチェンジを予定する。スタンダードモデルは19インチ、M Sportは19インチと20インチが用意される。
BMW X4 xDrive28i M Sport(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4680×1900×1625mm |
---|---|
ホイールベース | 2810mm |
トレッド前/後 | 1605/1600mm |
車両重量 | 1870kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 245ps/5000rpm |
最大トルク | 35.7kg m/1250-4800rpm |
JC08モード燃費 | 13.7km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 5リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前・後 | 245/45R19・275/40R19 |