新車試乗レポート
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2013.09.09
BMW・3シリーズ(2012年~)試乗レポート
BMW・3シリーズ(2012年~)試乗レポート

試乗
フルモデルチェンジ
発表・発売/2012年1月30日
BMW カスタマー・サポート TEL:0120-55-3578 (2012年1月)
■胸のすく加速フィールに加えスムーズで快適な乗り心地も獲得
かつてBMWと言えば、胸のすく加速感や滑らかなフィーリングを持った、直列6気筒エンジンがその代名詞だった。しかし、新しい3シリーズには今のところ直6は存在せず。今後は、相変わらずの加速感と、恐ろしく進化した乗り心地がBMWの代名詞になる予感がした。
■ドライビング / ユーティリティ
新型のデビューを飾ったのは、とりあえず328iのセダンのみ。「328」と言えば、かつてならラインアップの上位に位置する印象があったが、今はその「上のほうのグレード」ですら直4とターボの組み合わせで、排気量は2Lしかない。しかし最高出力は245ps、最大トルクにいたっては35.7kg mに達する。しかも、わずか1250rpmから4800rpmまでの広い範囲でそのトルクを発揮。先述の最高出力は、それが途切れる200rpm上で放たれる。つまり、低速はトルクでぐいぐいと引っ張り、最後はパフォーマンスにものを言わせる設定と言えよう。トランスミッションは1シリーズと同じく8ATを搭載。エンジンレスポンスやシフトタイミングなどを変えられるドライビング・パフォーマンス・コントロールを備え、オプションながらハンドルの切れ角やアシスト量を変えるバリアブル・スポーツステアリングも用意される。
新しい4気筒は見事に振動や音の伝わりが遮断され、フルスロットルをくれても室内環境はすこぶる良好。なによりその乗り心地は、まるで路面の舗装を変えてしまったかのように感じるほどスムーズで滑らかである。こうした性能は、かつてメルセデス・ベンツが得意としていた領域だが、走りを身上としてきたBMWが、そこに侵略してきたという印象を受けた。
今後はベースモデルの320やハイブリッド、秋にはディーゼルも日本導入を予定しているという。これからがじつに楽しみである。
■インテリア / エクステリア写真[1]
今回からは、グレードにラグジュアリーやモダンといった仕様違いもラインアップ。写真のインパネは、スポーツというグレードのインパネだ。
直噴ターボにダブルVANOSと、最新鋭の技術を注ぎ込んだ4気筒は、6気筒の必要性を感じさせないほどスムーズでパワフルだった。
正直、スタイリングに大きな特徴はなく、どの角度から見ても無難に終始する。先代までのクリス・バングルデザインより、アクの強さは感じない。
■インテリア / エクステリア写真[2]
短時間だから、ロングドライブでの印象まではわからなかったが、少なくともシートのフィット感は抜群だった。
ボタン式のパーキングを備える独特のATレバー。その横にドライビング・パフォーマンス・コントロールのスイッチが並ぶ。
ホイールデザインはグレードによって異なる。写真はスポーツのもので、タイヤサイズは225/45R18である。
328i スポーツ(8AT )主要諸元
全長×全幅×全高 | 4625×1800×1440mm |
---|---|
ホイールベース | 2810mm |
トレッド前/後 | 1525/1565mm |
車両重量 | 1560kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 245ps/5000rpm |
最大トルク | 6.1kg m/5200rpm |
JC08モード燃費 | 28.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 5リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/45R18 |
バリエーション&価格
328i | 570万円 |
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328iスポーツ | 586万円 |
328iモダン | 586万円 |
328iラグジュアリー | 586万円 |