新車試乗レポート
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2013.12.24
ダイハツ タント (2013年~) 試乗レポート
ダイハツ タント (2013年~) 試乗レポート
試乗
フルモデルチェンジ
発表・発売/2013年10月3日
ダイハツ 0800-500-0182 (2013年10月)
■キモであるユーティリティ性能を追求剛性感も増して走りも優秀
いまや、軽自動車の中で31%を占めるまでに成長したこのカテゴリーの先駆者でもあるタントがフルモデルチェンジ。助手席側のBピラーインドアはそのままに、両側スライドドアを採用。より利便性を向上させての登場となった。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 竹岡 圭
タントと言えば、外せないのがユーティリティ。後部座席用のサンシェードや、助手席肩部分につけられた乗降用のグリップ、マクドナルドのフライドポテトが入るドアのプルハンドル、携帯やゲームが置ける後部座席用上下2段式シートバックポケットなどなどが新たに登場した。
とくにポケッテリアなどは「深すぎても使いにくい。ティッシュボックスが入る高さがあれば十分」というユーザーの声を聞き、深さ調整まで行われたとのこと。個人的にはオーバーヘッドコンソールがなくなったのはさびしいが、実際はさほど用途がなかったのかもしれない。
室内は本当に広くなった。助手席のスライド量をプラス10cm、最大38cmも前に動くようにし、最大69.5cmのフロア長を実現したため、そこにも十分日常+aのお買い物荷物は置けてしまう。そしてそのスペースのおかげで、27インチの自転車を横から搭載できるようになった。後ろ側よりもより開口部の高さが低いので積みやすく、ママにはうれしいポイントである。
運動性能的には、走り出した瞬間にしっかり感が増したのが伝わってくる。おもに樹脂パーツを使うことで軽量化されたぶん、両側スライドドア化などの重みが加わり重量的には先代同様だが、走り出しから流れに乗るまでのカッタルサのようなものはまったくなく、NAモデルでも十二分。視界もよく取りまわしのよさは文句ナシだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
Bピラーがないと、新しい世界が広がる。ドアのなかにBピラーが仕込まれているため、運転中はしっかり感がある。
助手席の肩の部分に背もたれを倒すレバーがついたことで、運転席に座ったままでも簡単アレンジが可能になった。
先代同様センターメーターを採用。助手席のロングスライド化でセンターコンソールボックスはなくなったのが残念。
■インテリア/エクステリア写真[2]
衝突被害軽減回避ブレーキ「スマートアシスト」も用意されているので、安全面でもより心強くなった。
最小回転半径はFFは4.4mなので小まわり性も文句ナシ。GとG“SA”モデルはアルミホイールが標準装備。
NAモデルの元気よさが際立ち、ターボは逆に大人しく感じられるくらい。燃費もこのサイズを考えたら十分。
■X“SA”(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1750mm |
---|---|
ホイールベース | 2455mm |
トレッド前/後 | 1300mm/1295mm |
車両重量 | 930kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 52ps/6800rpm |
最大トルク | 6.1kg m/5200rpm |
JC08モード燃費 | 28.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |