スクープ
更新日:2021.12.23 / 掲載日:2021.12.01
日産エルグランドのフルモデルチェンジは2023年。e-POWER搭載で電動化!!

日産のLクラスミニバンのエルグランド。初代モデルはキャラバンエルグランド/ホーミーエルグランドとして1997年にデビューし、ミニバンブームを牽引した。2代目は2002年にデビュー。このモデルから昨今のミニバンでは当たり前の両側スライドドアを採用する。そしてそれまでのFRシャシーからFFシャシーに刷新されて2010年にデビューしたのが現行型である3代目だ。3代目エルグランドは歴代で最も長いモデルライフとなっており、2021年で11年目となる。そして、ここにきてフルモデルチェンジの情報が入ってきた。
4代目のデビュー予想時期は2023年。スタイリングは予想CGの通り、昨今の日産デザインを踏襲したもので、電気自動車SUVのアリアやコンパクトカーのノートなどの流れを汲むものになるだろう。また、パワートレーンについては全グレードで発電用エンジンを搭載したシリーズハイブリッドのe-POWERを搭載する模様だ。駆動方式は現行同様FFシャシーをベースとし、4WDもラインナップされるはずだがメカニカルな方式ではなくノートe-POWER 4WDと同じく後輪にもモーターを搭載した電気式となる。このe-POWERの発電用エンジンは今までの1.2Lエンジンではなく、KR15DDTと呼ばれる1.5Lの可変圧縮比エンジンを搭載する。このエンジンは純ガソリンエンジンとして中国市場向けのエクストレイルや同型姉妹車の北米向けローグに搭載されている。このエンジンをe-POWER向けに制御を変更して、発電用エンジンとして搭載するのだ。



このKR15DDTは最高出力204PS/最大トルク300Nmというスペックを単体でも持っている。このパワーを発電用とすれば、現行のノート以上のパワフルなモーターを搭載することができるのだ。すでに欧州向けのSUVキャシュカイに搭載がアナウンスされ、2022年の春あたりにデビューが予想される日本向けの新型エクストレイルにも採用が予想されている。
ところでこの新型エルグランド、販売の主戦場は中国や東南アジアになる可能性が高い。ライバルとなるトヨタアルファードやヴェルファイアはこれまで日本専用車だったが現地でのミニバンブームにより左ハンドル仕様(タイは左側通行のため右ハンドル)が開発され正式に販売されている。グレードによっては日本円で1000万円を超えるものあるが、それでも売れているという。日産としてもこの市場を無視は出来ない。環境意識の高まりも追い風になりe-POWERエルグランドはアジアのミニバン市場に新風を吹き込むだろう。