スクープ
掲載日:2022.04.26 / 更新日:2022.04.26
13年目にしてモデルチェンジ。日産エルグランド、2023年ミニバン王者奪還へ!!

モデルライフが2023年で13年目を迎える日産のLクラスミニバン・3代目エルグランド。その歴史は1997年にデビューしたキャラバンエルグランド/ホーミーエルグランドまでさかのぼるが、2002年から販売開始された2代目までFR(後輪駆動)プラットフォームを採用。2010年デビューの3代目からFF(前輪駆動)プラットフォームを採用した。
2代目までは高い人気を誇ったエルグランドだったが、真っ向ライバルのトヨタ・アルファード/ヴェルファイアが大躍進し、FF(前輪駆動)プラットフォームを採用した3代目は、当時の北米向けミニバン・クエストと多くの部分を共有化したため、日本市場で受け入れにくい使い勝手を持ってしまった部分もあった。
このような状況の中で、前述の通りデビューから13年目を迎えるエルグランドが4代目へとフルモデルチェンジを行うという情報をキャッチした。次期エルグランドの大きなセールスポイントとなりそうなのが、パワートレーンにe-POWERを採用するという点だ。

次期エルグランドに搭載が予想されるe-POWERは、現在販売されているノート/ノートオーラ、セレナに搭載されている仕様の上位版であり、すでに欧州向けSUVのキャシュカイへの搭載が発表されている。ノートなどに搭載されているe-POWERと異なるのは発電用エンジンが8:1から14:1の範囲で圧縮比が変わる可変圧縮比技術を採用した1.5L直3ターボエンジンの搭載だ。このエンジンは156hpを発生。リーフなどと同じサイズと出力の発電機に140kWの電気モーターが組み合わさっている。最終的なシステム総出力はキャシュカイ搭載時で188hpとなっている。

このハイパワーe-POWERが新型エルグランドにも搭載されるのだ。さらには未だ日本未導入の次期エクストレイルにも採用が予想され、現時点では欧州向けキャシュカイにはラインナップされていない後輪モーターを追加したe-POWER 4WD投入の可能性も高い。

スタイリングは予想CGのように、電気自動車SUVのアリアや間もなくデビューが予想される軽自動車クラスの電気自動車のデザインと共通性を持つ可能性が高い。先に2022年中にデビューする新型セレナの兄貴分のようなデザインとなるだろう。
新型エルグランドは、すでに中国・オセアニアなどアジア地域で販売されているトヨタ・アルファードに対抗する形で日本以外の地域でも販売される可能性が高い。当初、2022年中のデビューが予想されていた新型アルファード/ヴェルファイアが半導体部品不足などの問題でデビューが2023年前半となる模様だ。新型エルグランドのデビューも2023年が予想されている。この年はミニバン王者を狙う2車種のガチンコ勝負となるだろう。