スクープ
更新日:2021.01.29 / 掲載日:2021.01.29
NISSAN 次期エクストレイル実力大予想

※写真はすべて北米ローグのもの
大幅進化したノートに目を奪われるが、今後登場が予定される新型車も、ノートに負けない実力派が揃う。いずれも正式アナウンス前だが、現時点で判明している情報を元に、その実力ぶりを大予想してみたい。
走行メカニズムを大幅強化、1ランク上のSUVとして登場
ガソリン車に加えて、e-POWERの搭載も有力
2021年に発売が予定されている新型エクストレイル。実は北米では一足早くローグの名前で発売が開始されている。仕向地が異なるためパワートレーンの設定や装備機能は国内向けのエクストレイルとは少し異なるが、このローグから新型の実力を予想することができる。 まず注目すべきは走行性能。運動性能にこだわった新開発プラットフォームやビークルモーションコントロール(車両制御技術)の採用により動的質感が大きく向上している。実際、彼の地のユーザーが発信するブログやSNSに上がる情報を確認すると、走りを評価する声が多い。 またパワートレーンの刷新もトピック。北米ローグは2.5L直4エンジンのみの設定だが、国内向けのエクストレイルは2L直4エンジンの改良型に加えて、待望のe-POWERが採用される公算が大きい。さらにこのe-POWERには、SUVボディの重量増に対応するために、新開発モーターが採用される可能性が高い。従来システムを超える出力特性を手に入れれば、エクストレイルでも、電動走行がもたらす爽快な走りは十分に楽しめるだろう。 日産車のアイデンティティの一つに成長を遂げたプロパイロットの採用も見所。北米ローグでも進化したプロパイロットが採用されているが、エクストレイルにはスカイラインなどに採用されている高機能仕様のプロパイロット2.0の採用が有力だ。現行型のプロパイロットもクラストップレベルの実力を持つが、新型はそれを超える安全性と運転支援機能を手に入れるだろう。ニッサンセーフティシールド360などの最新機能も備わる。
車格アップに見合った、上質な内装仕立ても見所
内外装に関しては、ステアリングの左右の違いやナビや車両インフォメーション機能を除けば、基本的にローグのデザイン&レイアウトがエクストレイルに採用される。ボディ寸法は現行型とほぼ同サイズになるが、スタイリングが洗練されたことで車格が一つ上がった印象を受ける。キャビンは使いやすさを配慮した馴染みやすいレイアウトを採用するが、上級グレード系の内装にはソフトパッドが多用されるなど、車格に見合った質感向上も見所だ。新型は、現行型よりも上のアッパーミドルクラスも十分戦えそうだ。 新型エクストレイルの国内デビューは2021年10月が有力。ということは、現行型があと1年近くも強力なライバルたちと戦うことになってしまう。ローグを見る限り、新型エクストレイルはかなり魅力的なだけに、待つ時間がもったいなく感じてしまう。
【デビュー予想2021年10月】 NISSAN 新型エクストレイル

■主要諸元(ローグ S AWDの数値)●全長×全幅×全高(mm): 4648×1839×1689 ●ホイールベース(mm):2705 ●車両重量(kg):1585 ●パワーユニット: 2500cc直4DOHC(181hp/181 lb-ft) ●トランスミッション:エクストロニックCVT ●サスペンション:ストラット式(F) マルチリンク式(R) ●タイヤ:235/65R17


ボディ寸法は現行型とほぼ同サイズだが、骨太なシルエットに絶妙な柔らかみが加わったことで、現行型よりも車格が上がった印象だ。美しいスタイリングは日本でもかなりの人気を集めそうだ。

インパネはオーソドックスなT字形状。メインメーターはカラー液晶タイプが採用されるほか、フロントパネルの周囲にはステッチが刻まれる。現行型よりもプレミアムの演出も強まった印象だ。

北米ローグの車載モニターは8インチもしくは9インチ。ナビ機能もプロパイロットと連携を図る高機能仕様だ。国内仕様のエクストレイルにも上級システムが搭載されるだろう。

北米ローグのパワーユニットは2.5L直4DOHCのみの設定。現地スペックを日本のPS/kg・m表記に換算すると184PS/24.5kg・mになる。

ボディサイズの拡大の恩恵は荷室スペースにも及ぶ。床面フラット構造も継承された。エクストレイルの売りである防汚床面構造も採用されるのは確実だ。