スクープ
更新日:2020.02.21 / 掲載日:2020.02.21
スクープ! ヤリスベースのSUVはこうなる!? 2020ジュネーブショーでお披露目へ

ヤリスベースコンパクトSUV予想CG
ヤリスと同じGA-Bプラットフォームを採用
欧州トヨタがティザーデザインスケッチとともに2020年1月14日に突如アナウンスしたコンパクトSUVは、コンパクトカーの新型ヤリスと同じ新開発のGA-Bプラットフォームを採用。このGA-Bプラットフォームは、柔軟性の高さが特徴で、全長やホイールベース、幅などの変更し、クラスの違うボディ形状にも対応できるというもの。この車両は新型ヤリスとともにフランスのバレンシエンヌ近くのオナインにあるトヨタモーターマニュファクチャリングフランス(TMMF)で製造されることもアナウンスされている。

トヨタB-SUVティーザー画像

トヨタB-SUVイメージスケッチ
パワートレーンにはハイブリッドもラインナップ ヤリスと同じ1.5L3気筒ダイナミックフォースエンジン+ハイブリッド搭載が濃厚
その後、2月18日には、2020ジュネーブ国際モーターショーにおいてワールドプレミアされることも発表された。3月3日(現地時間)にトヨタブースのプレスカンファレンスで詳細が公開されることになる。この情報とともに1枚のティザー画像も公開された。リヤ側からの部分カットだが、「HYBRID」や「AWD-i」のロゴとLEDと思われる薄型のストップランプが見て取れる。「AWD-i」とは日本におけるトヨタハイブリッド車の電気式4WDシステムである「E-Four」と同じもので、国内向けのヤリスにも1.5L3気筒ダイナミックフォースエンジン&ハイブリッドシステム、そしてE-Fourの組み合わせがあるが、これとほぼ同じものが搭載されるだろう。
これらの情報を元に、この新型コンパクトSUVの姿を予想したCGを制作した。フロントマスクはヤリスとイメージを共通するものになり、C-HRをも上回る迫力のデザインに進化しているはず。サイドシルエットは、1月18日に公開されたティザーデザインスケッチと同じく、クーペライクなルーフラインになるだろう。ここまでダイナミックな造形は、自由度の高いGA-Bプラットフォームならではのものだろう。
GA-Bプラットフォーム
GA-Bプラットフォーム
1.5Lダイナミックフォースエンジン&ハイブリッドシステム
B-SUVというポジショニングのヤリスベースのコンパクトSUV
欧州トヨタでは新型コンパクトSUVに対して、「B-SUV」と表現している。ヨーロッパでの「B-SUV」セグメントに位置するライバルは、日本でも発売されているものとなるとフォルクスワーゲンのT-Crossとなる。全長が4115mmとコンパクトSUVとしては一番小さい部類になる。ちなみにC-HRは全長が4385mで、「B-SUV」としても、上位のCセグメントに近い部類になる。ヤリスベースコンパクトSUVは、これからの流行となると予想される「B-SUV」のど真ん中を狙ってくる可能性が高い。現に欧州トヨタはこの新型のティザー告知プレスリリース内で、「2025年までにヨーロッパでのトヨタ販売台数の約30%を占めると予想される」と述べている。
ヤリスベースのコンパクトSUVは日本で発売されるのか!? 大好評のロッキー/ライズとの関係は!?
では、日本でも販売されるのだろうか? 日本では現在、ダイハツ/トヨタブランドで販売するコンパクトSUVのロッキー/ライズが絶好調。特にライズは乗用車通称名別販売台数順位で1位となるなど、大ヒットしている。ロッキー/ライズの全長は3995mmと4000mm越えが予想されるヤリスベースコンパクトSUVより若干小さい。しかもコンセプト的にかなりかぶる。となると日本導入は無しかと言われれば、そうでもない。現在トヨタが2020年5月までと期限を切って行っている全販売店全車種併売化がカギを握る。将来的には姉妹車/兄弟車を減らすというのだ。すでにアルファード/ヴェルファイアの統合、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの統合も噂されている。当然ラインナップは減るが、売れるクラスにはどんどんニューモデルを投入する模様だ。ライズやC-HR、RAV4のように今やSUVが売れ筋。となるとラインナップの拡充は十分にありえる。まずは3月3日のジュネーブ国際モーターショーでのデビューを楽しみに待とう。
トヨタ・ライズ
ダイハツ・ロッキー