スクープ
更新日:2019.08.01 / 掲載日:2019.08.01
スクープ! マツダの新SUV・CX-30正式予約開始は2019年9月末


2012年に誕生したCX-5に始まる、いわゆる第六世代商品群で目覚ましいブランドイメージの向上を果たしたマツダの勢いは、次の世代でも止まらない。2019年5月に発売したマツダ3に続く第七世代商品として、ミドルクラスクロスオーバーSUVのCX-30がまもなく日本国内でも発売されるのだ。7月末から事前商談が開始されている模様。正式な予約受付開始は9月末。発売は10月下旬が予定されている。
2019年3月5日にジュネーブで発表されたCX-30はコンパクトSUVのCX-3とCX-5の中間クラスとなるモデルだ。発表されている欧州仕様のボディサイズを見ても、それは明らか。全長はCX-3の4275mm、CX-5の4545mmに対して、CX-30は4395mmと、まさに中間の数値だ。ご丁寧に全幅までCX-3の1765mm、CX-5の1840mmの中間サイズになる、1795mmと発表されている。
「日々の生活の中で、大切な人と新しい発見や刺激を感じ、人生を豊かに過ごしていただきたい」という想いから生まれた、「人生の幅や世界観を広げるコンパクトクロスオーバー」と謳うCX-30は、第六世代で花開いた「魂動デザイン」をさらに進化させたデザインを採用。チーフデザイナーはアートと呼べるレベルまで美しさを追求したと語る。
Sleek&Boldがコンセプトのエクステリアは、日本の美意識を礎とした新たなエレガンスを目指し、伸びやかなクーペの美しさと大胆なSUVの力強さという、相反する2つの表情を併せ持つデザインを実現したという。
インテリアも同じコンセプトに基づきながら、人間中心の思想と、日本の伝統的な建築様式である「間」の考え方を取り入れてデザインされたという。スポーツカーのようにドライバーとの一体感を感じられる造形と、上質で豊かな空間を作り上げる素材や仕立ては、最近のマツダ車ではすでに定評がある。
自然なドライビングポジションや視界の良さ、操作系のレイアウトといった走りを愉しむためのこだわりも、マツダならでは。加えてCX-30では、オーディオの音質にまでこだわってスピーカーのレイアウトも決められている。
搭載されるエンジンは気筒休止システムを組み込んだ2Lのガソリンと、世界初の火花点火制御圧縮着火を実現させた、同排気量のSKYACTIV-X(ガソリン)。さらに1.8Lのディーゼルも用意されている。欧州向けのガソリンエンジンにはM Hybridと呼ぶマイルドハイブリッド技術も搭載して、力強い走りと高い環境性能を両立させるが、日本市場へはマイルドハイブリッド無しの通常ガソリンエンジンとなる模様だ。なお、SKYACTIV-X(ガソリン)の発売は2020年前半までずれ込む可能性がある。
究極の人馬一体を目指す、新世代車両構造技術、SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREには、操舵操作に応じてエンジントルクを制御し、荷重移動で機敏な機動を実現させる従来からの機能に加えて、ステアリングの戻し操作時には前輪の外輪にわずかにブレーキをかけて意のままの動きを実現させる、G-ベクタリングコントロールプラスを搭載している。
見ても走らせても楽しいエモーショナルな魅力を盛り込んだ、世界での大ヒットを予感させる一台だ。