スクープ
更新日:2019.08.27 / 掲載日:2019.06.27
スクープ! VWゴルフは8代目へ! ふたたび世界のライバルを突き放す!!

7代目ゴルフ
VWゴルフと言えば、1974年に初代が登場して以来、世界の2BOXカーの代名詞になってきたベストセラー。累計生産台数は約3500万台と、カローラに次ぐ人気者だ。その完成度は歴代ともに高く評価されており、日本の小型車も、多くのモデルがゴルフをお手本に開発されては彼我の差を見せつけられ、追いついたかと思うとすぐ突き放されるという歴史を繰り返してきた。実用車とはいえアウトバーンを全開で走行するドイツの交通環境を前提とした、しっかりとしたボディ剛性と足回りのチューニングがその基本。加えて、上質な素材をきっちりと組み上げ、錆止めのアンダーコートなどを惜しげなく施した作りの良さなど、良き時代のドイツのモノづくりを受け継ぎながら、神話的な評価を積み重ねてきたブランドだ。そんなゴルフは、2019年秋に8代目へとフルモデルチェンジを遂げることが確定している。ドイツの本社で開催された株主総会で、9月のフランクフルトショー後に次期モデルを公開することが発表されたのだ。ゴルフのモデルチェンジサイクルは世代によって異なり、2008年に登場した6代目はわずか4年で7代目にバトンタッチした一方で、1983年の2代目や1997年の4代目は、9年もの長寿を誇った。現行の7代目が本国で登場したのは2012年のこと。今回は7年ぶりのフルモデルチェンジという事になる。

画像は最新型ポロ。新型8代目ゴルフはこのポロのデザインイメージを踏襲する模様だ。
プラグインハイブリッドを採用する7代目ゴルフGTE。8代目はデビュー当初からラインナップされる可能性が高い。
7代目ゴルフのGTEはボディ先端のエンブレムから給電。新型8代目はどうなるか?!
現行モデルは、幅広いモデルに応用することを前提としたVWグループの新しいプラットフォーム、MQBを採用して、走りを劇的に向上させたことが話題になった。それ以前でも、ゴルフは4代目以降は大衆小型車の概念を覆すような上質な造り込みで世界をリード。現行モデルも、まるで高級車を思わせるような高い質感と充実した装備を備えていた。その後継モデルとなる8代目もまた、さらなる走りと質感の向上が確実視されている。MQBの進化版となるプラットフォームはホイールベースを延長。定評ある広さと安定した走りに磨きをかける。室内には高級車感覚の全面液晶によるメーターパネルやセンターモニターなどを配置。しっとりとしたダッシュボードの質感などとあいまって、もはや大衆車とは呼べない仕上がりだ。いわゆるコネクテッド機能も強化され、インターネットへの常時接続も可能になるだろう。搭載される心臓は、3気筒1Lと4気筒1.5Lのガソリン直噴エンジンに加えて、2Lガソリンエンジンと48Vの高電圧電源を使ったマイルドハイブリッドが予想されている。一方、デザインは先に新型になったポロなどのイメージを受け継ぐ。太いCピラーが特徴的な2BOXのフォルムは、ひと目でゴルフと見分けられるもの。キャラクターラインなどは最小限に抑えられているが、それも逆に美しく張りのある面質などで高いクオリティを物語る。8代目ゴルフは、ふたたび世界の小型車の基準を塗り替えることになるのだろう。