スクープ
更新日:2026.01.04 / 掲載日:2026.01.04
次期タント6年目の節目で見せる“深化型”フルモデルチェンジ

ダイハツの屋台骨であり、軽スーパーハイトワゴンというジャンルを切り拓いてきたパイオニアがタントだ。現行モデル(4代目)は2019年に登場。DNGAの導入やミラクルオープンドアの進化などで完成度を高めてきたが、まもなくデビューから約6年を迎えようとしている。次期型の動向に注目が集まるのも自然な流れだ。
次期タントの方向性を占ううえで鍵となるのが、ジャパンモビリティショー2025に展示されたストロングハイブリッド搭載コンセプト「K-VISION」の存在だ。市販車とは異なるコンセプトモデルではあるものの、電動化を前提としたパッケージングや力強さを感じさせる佇まいは、次期タントのイメージリーダーとして位置づけられている可能性が高い。
エクステリアはキープコンセプトを基本としながら、面構成やディテールを整理する方向。K-VISIONで示されたクリーンかつ芯の通った造形思想を踏襲し、軽スーパーハイトとしての安心感と先進性を両立させる狙いが見えてくる。
標準モデルは、現行型が持つ親しみやすさを維持しつつ、ボディ面の構成を見直すことでクリーンさを強調。日常に溶け込むデザインを軸に、ファミリー層にとって扱いやすい“道具感”をさらに磨く役割を担いそうだ。
一方でカスタムは、より明確な差別化が図られる見通し。大型フロントグリルと薄型LEDヘッドライトの採用により、現行以上に迫力を増した表情になるという。いわゆる「ドヤ顔」感を前面に押し出し、高級ミニバンを彷彿とさせる佇まいで、軽自動車の枠を超えた存在感を狙う。
ファンクロスも継続設定される可能性が高い。現行型で支持を集めたSUVテイストは次期型でさらに強調され、よりタフで道具感の強いデザインへと進化する模様だ。アウトドアブームが続く中、三菱デリカミニを筆頭とするライバル勢を明確に意識したキャラクター設定となりそうだ。
注目のパワートレーンは、自然吸気エンジン+CVTを基本ラインナップとしながら、K-VISIONで提示されたストロングハイブリッドの市販化が現実味を帯びてきた。外部給電機能を備えたストロングハイブリッドを採用する可能性は高く、災害時やアウトドアシーンでの電源供給といった付加価値を、軽スーパーハイトにもたらす存在になることが期待される。
ミラクルオープンドアは次期型でも継続される公算が大きい。タントをタントたらしめる最大の武器であり、子育て世代からシニア層まで幅広い支持を集めてきた要素だ。
登場時期は2026年後半から2027年頃が有力。2019年登場の現行型から数えると、およそ7〜8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。派手な路線変更ではなく、市場の中心で戦い続けるための“地に足の着いた進化”。次期タントは、軽スーパーハイトの原点として、再び存在感を示すことになりそうだ。