スクープ
更新日:2022.12.27 / 掲載日:2022.12.26
新生クラウンセダンは後輪駆動の燃料電池自動車(FCV)に!

2022年7月にワールドプレミアされ、歴代モデル最多の4つのボディバリエーションを発表した16代目クラウン。すでに発売されているクーペシルエットの「クロスオーバー」、5ドアハッチバックの「スポーツ」、ステーションワゴンとSUVを融合したような「エステート」、そして発表前の噂では無くなるという情報が多かった「セダン」も公開された。
この残りの3ボディの中でも特に「セダン」についての情報をキャッチしたのでお届けしよう。「スポーツ」と「エステート」については、「クロスオーバー」と同じプラットフォームを採用する模様だ。これはFF(前輪駆動)ベースのGA-Kプラットフォームで、パワートレーンも最新の電動パワートレーン「eAxle」を採用した2.4L デュアルブーストハイブリッドシステムと電気式AWD・E-Fourを採用する2.5L シリーズパラレルハイブリッドシステムとなる可能性が高い。
しかし、「セダン」についてはそのパワートレーンが大きく異なるとういうのだ。新型クラウンのワールドプレミア時に公開された各ボディのサイドビューを見ると異質だったのが「セダン」。他のボディとオーバーハングや車軸の位置が異なり、写真上でもプラットフォームが異なることが明確だった。




となると、当然、後輪駆動(FR)か! ということになるが、今回キャッチした情報では同じ後輪駆動(FR)でも現行型MIRAIと同じ、燃料電池自動車(FCV)となるという。現行型MIRAIが採用するGA-Lプラットフォームは、先代クラウンにも採用されていた高級FR用プラットフォームで、FCスタックをフード下に収め、モーターと駆動用バッテリーをリヤに配置。水素タンクを含めたシステムの最適配置で前後50:50の理想的な重量配分を実現している。

トヨタとしては低炭素・脱炭素化に向けて、ハイブリッド車だけではなく、バッテリーEVやこの燃料電池自動車(FCV)、水素エンジンなど、さまざまなアプローチと研究開発を行っている。クラウンセダンへの燃料電池ユニットの搭載もこのマルチ戦略の一環と言って言い。世界的見てもバッテリーEVへ一気に動くかと見えたが、航続距離など技術的制約もあり水素エネルギーが見直されている。現行型MIRAIも北米や欧州、中国での販売を開始しており、新型クラウン「セダン」も世界販売される可能性が高い。
気になるデビュー時期は、既存パワートレーンの「スポーツ」と「エステート」が2023年から2024年前半にかけて登場し、燃料電池自動車(FCV)のクラウン「セダン」は2024年後半にデビューする可能性が高い。