輸入車
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.03.04
VOLKSWAGEN T-Cross【グーワールド コラム/トピックス】

文●大音安弘 写真●内藤敬仁、澤田和久
問い合わせ:フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199 URL:https://www.volkswagen.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年4月号の内容です)
ナンバーワンの秘密はいったいどこにある?
フォルクスワーゲンの末っ子SUV「Tクロス」が20年と21年の2年連続で輸入SUV販売台数ナンバーワンに輝いた。19年秋より導入を開始したばかりの新顔だが、日本のVW車の販売台数のなかでもトップ。さらに21年は、輸入車モデル別で2位に浮上。今やVWの代表する一台なのだ。
SUVブームを追い風に、手頃なサイズと現実的な価格のBセグ車なので、その人気も納得だが、なぜナンバーワンになれたのだろうか。
VWによれば、コアユーザー層は、30〜40代と若く、既婚者が多いという。つまり、アクティブなファミリー層に支持されているわけだ。人気グレードはエントリーの「アクティブ」だが、ナビ&セーフティPKGの装着率は、9割を超える。上位グレードも似た傾向があり、なんと上記の2つが全車装着に迫る勢いで、テクノロジーパッケージやデザインパッケージも高い人気を誇るというから、顧客は価格重視ではなく、こだわってTクロスを選んでいることがうかがえる。
ボディカラーは、白、グレー、黒が人気。スポーティだが、SUVらしい重厚さも感じる色が選ばれている。これらの色ならば、男女やシーンも問わないので、夫婦や家族で共有もしやすい。
性能面でも1Lターボエンジンは、同クラスのハッチ「ポロ」と比べて性能向上が図られており、よく走る。さらに乗り心地だって上々だ。特筆すべきは、上位のゴルフVIIIハッチよりも、積載性に優れること。ポロ感覚の取りまわし性のよさとランニングコストで、ゴルフと競える実用性を備えるとなれば、まさに究極な実用車といえる。
さらに日本人は、MINIやフィアット500のようなキャラ立ちした可愛いクルマが大好き。その定義にTクロスはハマる。愛すべきキャラとドイツ車らしい高い実用性の組み合わせは忠犬的といえ、それが人気の秘密といえそうだ。



